どこでCloudを切るか

2014-06-09 06:59

というわけでわけがわからないけどあっという間に広く使われるようになったCloudである。

このCloudとそうでないところをどこで切るかは各社で異なる。例えば、「場所だけ提供します」だったらデータセンターと呼ばれるし、バーチャルマシンだけ提供します、というところも多い。

Amazonはその上で動く「ソフトウェア開発環境」までを提供している。あまりよくしらないがAzureもそうだと思う。Googleも似たような事をしているが、こちらはもう少し自由度が低い。アプリ開発言語とデータベースは基本固定である。

さて、素晴らしい端末は作るけれどiCloudってなんのこと、という状態が長く続いてきたAppleであるが、実に「素晴らしい端末メーカー」らしい切り方をしてきた。キーノートにあったCloud Kitである。これは驚いたことに基本端末側で動くKitなのだ。でもってCloudは

「なんだかわからないけど、複数端末間で共有できるデータベース」

として動くような気がする。(まだよくわかなっていない)つまりAppleにとってCloudとは「なんだかわからないけどつないでくれる」ものであれば良い、ということなのだな。

誰かがWWDCの前に予想していた「もう写真は全部iCloudにいれちゃえば大丈夫だよ」というソリューションも発表はされた。ただ残念なことに


iCloud Photo Library では、従来のフォトストリームだけではなく、全ての写真をクラウドに同期できます。



最初の5GB まではiCloud 無料ストレージと共有で無料。20GB は月0.99ドル、200GB で月3.99ドル、最大1TBまで保存できます。

via: iOS 8の写真アプリは編集を大幅強化。iCloud Photo Libraryですべての写真をクラウド同期 - Engadget Japanese


値段が高い。月400円といえば、マクドナルドで2回暇をつぶすくらいのコスト。まあそれくらいの無駄は間違いなくしているわけなのだが、がっぽりもうかっているAppleだしここはもうひと息、二息がんばって

「200GBまで無料」

とかできなかったものか。Flickerが1TBまでフリーで提供しているんだから、それくらいやってもバチは当たらなかったと思うよ。

あとこれが実際の環境で

It just works

のようになってくれるかどうかは、もう少し様子を見ないとわからない。期待と不安をまぜこぜにしながら夏がすぎるのを待つことにするか。