MVNOとはなんなのか

2014-07-31 07:35

私が最初につとめた企業は、今とは似ても似つかぬ重厚長大企業である。多分1年前くらいに

「俺はSIMフリーの端末にMVNOのSIMをいれてるから月1000円だよ」

と同期の友達に言った。すると

「それって合法なのか?」

と聞かれた。

というわけでMVNOである。この4文字にはいろいろ苦い思い出もあるのだがそれは放っておいて、とにかく私はIIJのSImでご機嫌である。未だにMVNOは普及していないらしいが、普通の人は携帯電話3社が横並び料金でしかもどんどん値上げしている(しかもきっちり利益を上げている)ことに疑問をいだかないのかな。

というわけで先日MVNOに関して秀逸なたとえを見つけた。

いまから10年経っても3キャリアを利用しているひとは、いわば「海外にパックツアーで行くひと」
に似ています。

via: ■「ドコモauソフトバンク使うのは、パックツアー旅行に行くようなものだ。」な時代へ。 | ふじさわブログ(元 iPhone愛用中ドコモ店員のブログ)


今でこそパックツアーも安くなったが一昔前はものすごく高かった。そして我々は「そういうもの」と思ってその料金を黙って払っていたのだ。(20年くらい前は、日本とアメリカで同じ路線の航空券を買うときにものすごい価格格差があった)

もちろんパックツアーだって悪くない。自分で航空券買ったり、宿を手配するのは面倒だ、という人もいるだろう。しかし確かに今自分でそういうことをしている人は、3キャリアなんかつかわないでMVNOを使うべきだと思う。

前にも書いたが

これまでキャリア各社は、2年契約などを前提として端末価格を割引き、月々の通信料でその代金を回収していた。しかし、SIMロック解除が義務化されると短期間で他キャリアへ乗り換えられてしまうリスクが高まるため、キャリアは端末の割引額を下げざるを得なくなる。もしそれで端末購入時の価格が大幅に上昇してしまうと、ユーザーが価格を重視してMVNOへと流れる可能性はある。

via: 「MVNOの影響は大きい」--KDDI田中社長がSIMロック解除を語る - CNET Japan


結局見かけの代金が安いだけで、元以上の金はちゃんととられてるんだよね。JTB窓口のお姉さんの給料とかさ。

そう考えると、日本のキャリアというのは「朝三暮四」を地でいっているのかもしれん。そしてユーザはそれにまんまとだまされている、と。