行き着く先はB to B

2014-08-06 07:05

質問:最近一般ユーザ向けの製品の売れ行きが思わしくありません。どうすればいいでしょうか?

答え:B to Cをあきらめ、B to Bにしなさい。

Panasonicもそんなことを言っていたような気がする。一般ユーザに売り込むのは自動車メーカー様にまかせ、自分は部品供給に徹するとかなんとか。

そして一時は「変な会社」の代名詞だった「はてな」もそうなるようだ。

また直近では、社内でノウハウを培ったサーバー監視ツールを、ほかの企業様にもご利用いただけるようパッケージ化したMackerel(マカレル)の提供を開始するなど、これまでにない法人様向けの新規事業の創出にも取り組んでおります。

そうした中、はてなの価値の核であると考えておりますユーザー様向けのサービスにおいては、必ずしも期待したとおりの目覚ましいサービスの成長や、新サービスの創出ができていないという自覚もございます。

via: 株式会社はてなの代表取締役会長に就任いたしました - jkondoのはてなブログ


上場を目指しているそうだから、ちゃんと売り上げがなくちゃね。というわけで結局B to Bになる。幸い任天堂からも大きな仕事をもらえているようだし。

上場で経営者は大金持ちになるわけだが、私にとってここ数年「はてな」は死んだも同然の会社。社内は「ちゃんと」したのかもしれないが、一ユーザとしてみたとき、新しいサービス、価値が何一つ見えないからだ。

それでも社員をちゃんと雇用し、株主への義務を果たす「優良企業」になっていくのだろうな。

もちろんB to Bが簡単だとか、価値がないというつもりは無い。このB to BとB to Cの間を企業がどうして移行するのかを観察しているのはなかなか興味深い。よく聞く話としては

「言われたことをやっていてもつまらない」

からB to BからB to Cに移行し、

「B to Cでは売り上げがたたないから」

B to CからB to Bに移行する、というものがあるが。もっと広くみてみるとどうなんだろうね。