旧態依然のビジネス

2014-08-28 06:48

例えばプロ野球とか、新聞とかとっくの昔に滅んでしまっているべきなのにいつまでもそのままの形で残っているビジネスはある。

そうした状況を見る度嘆いていたが、先日「そうした滅びるべきビジネスの集大成」を見つけた。坊主である。

しかし、俗名もそうですが、自分で自分の名前をつけることはできません。戒名は、死後に仏の弟子として歩んでいくときの名前で、「授戒」という儀式をすることによって与えられます。この儀式ができるのが僧侶なのです。また、戒名には使って良い文字と使ってはいけない文字があります。柔軟性がないと言われようが、僧侶として譲ってはいけない一線なのですから仕方ありません。

via: 事前に話し合いを:呼んでもいないのにお坊さんが4人……請求額500万円! 戒名と布施のトラブル事例 (2/2) - Business Media 誠


ここには私が忌み嫌っている「意味のない規則を作り上げ、それによって利益を得る」仕組みが見事に主張されている。ゴータマが何を言ったか知らないが「死後自分の弟子として歩むためにはこうした儀式が必要でそれは坊主しか行えない」とは言っていないだろう。つまりこれは仏教をビジネスとする人たちが勝手に作り上げ、それを強制することにより利益を上げる構造なのである。

私の祖母が亡くなった時は、イオンのなんとかパックで10万円以下ですませたという。多分戒名はつけていないと思うが、それで祖母が化けて出たという話も聞かない。

そうした「消費行動の変化」によっておそらくは坊主業界にも変革の波が訪れるべきなのだが、どうなんだろうね。プロ野球や新聞と同じようにずっと生き延びていくのかな。