消耗戦:いかさま戦争

2014-09-24 07:23

iPhone6の発売に伴い各社が値段を合わせてきたりとかいろいろなことをしている。

米アップルは19日、スマートフォンの新機種「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」を発売した。新機種を扱う国内携帯大手3社は、発売直前まで端末の下取りキャンペーンの内容を練り直すなど、顧客獲得に向けたぎりぎりの駆け引きが続いた。ただ料金やつながりやすさはほぼ横並び。このままでは販促費がかさむ不毛な「消耗戦」に陥りかねない。

via: iPhone6発売:携帯各社、消耗戦の恐れ - 毎日新聞


しかしこの「消耗戦」という表現はまやかしにすぎない。携帯3社はあたかもカルテルを締結しているがごとく、横並びでどんどん料金を上げてきたのである。覚えている人がいるかどうかわからないが、最初iPhoneが登場したときは通信量ほとんど無制限で5000円を切っていた。今やDocomoなら通信量2GBで5900円である。(今時誰がそんなに音声通話を使うというのか)

もちろんその間にLTEとかいろいろあった、と主張するのだろう。しかし同じキャリアの回線を使っているMVNOと比較してみよう。私が最初にIIJと契約したときは月900円(くらい)で通信速度は200kbpsだった。それでも「安いからいいや」と思っていたのである。ところが値段はそのままで3G+LTEで利用できるデータ通信料が300MB(だったかな?)つき、それが1GBになり、10月からは2GByteになるのだそうな。

つまり

同じ回線インフラを使っていながら、キャリアはどんどんデータ容量を下げ、値上げをしているが、MVNOは値段そのままでどんどんデータ容量が増えていることになる。

こういった事実が明白になっている時点でも

「キャリアは端末代金を割り引くなど手厚い保障がある」

とかいうセールストークをまともに受け取る人が多いのには驚く。なんでこんなことがまかり通るかね?