情報ダムの決壊

2015-02-16 06:55

ここしばらくの情報決壊の様子は面白かった。最初は「AppleとTesulaで人材の引き抜き合戦が起こっている」というニュースだった。それを聞いた時「なぜTesla?」と思った。

次にAppeが使っていると思われる試験用車両の写真が出てきた。このときは「多分AppleもGoogle Street Viewをやりたいんだろう」ということだった。

そのあとボコボコと情報がでてきた。

Appleは今本当に、自動車を開発している。Wall Street Journalの記事によると、それはミニバンタイプの電動車で、CEOのTim Cookがプロジェクトのゴーサインを出したのは1年近く前だ。今現在開発チームは“数百名”の陣容で、チームリーダーはAppleのVPでFord Motor出身のSteve Zadesky、車本体だけではなく、バッテリーの技術、ロボット工学、金属の製造技術、などの分野も対象とする研究開発が行われているという。

引用元:Appleの自動車R&Dチームは総勢1000名、フォードやベンツからも指導的人材を確保 - TechCrunch

Appleがどこまで本気なのかについては様々な意見がある。また彼らが作ろうとしているものについても同様。

いまのところ電気自動車という意見が多い。これはありえる話だ。自動走行専門という意見もあるが、これは信じがたい。自動走行車が公道を走ることができるようになるまであと何年もかかるはず。

もう一つ確かなことは、Appleは高額なニッチ自動車から始めるだろうな、という点。つまり原理主義者たる私が乗ることは多分かなり長いあいあない、ということだ。ああ、悲しい。

また、Apple Watchを見ると、Appleは高級品デバイスのメーカーとしての評判を、もっといろんなものに広げたいようだ。そしてとくに今接近しているのが、単純で分かりやすい小型マシン(ガジェット)のメーカーから、ファッションブランドへの変身だ。自動車のR&Dも、その路線上で見るべきものかもしれない。Appleは高級品メーカーとしてのレパートリーを、消費者用コンピュータ製品を超えて広げたい。多様化したい。自動車は、そのためのステップの一つだろう。

引用元:Appleの自動車R&Dチームは総勢1000名、フォードやベンツからも指導的人材を確保 - TechCrunch

現時点では、彼らが何をやろうとしているのかはわからない。進出が安定してからでいいから、ダイハツかどっかに委託して軽自動車版も作ってもらえないだろうか。いや、BMWのミニでもいいよ。あれならなんとか買えないことなはない(かもしれない)

最近国内の自動車メーカーで唯一おもしろいのはマツダだ。ディーゼルの小型車の見積もりページに行くたび「オーディオ、カーナビの選択」画面でがっかりする。あんなゴミに金が払えるか。ああ、なんとかならんかなあ。