撤退か征服か

2015-02-10 09:11

Android AutoとかCarPlayとかいずれにせよ過渡的な存在にすぎない。GoogleもAppleもおそらく認識しているはずだ。「自動車会社との協業」などというものがいかに不毛なものかを。「自動車会社」とはこういう連中の集まりだ。

こうした話を自動車業界関係者としていると、次のような会話がよく出る。

 「やはり、一番大切なことは安心安全。スマホ連携しても、運転に支障がないことが一番大事で…」

 「API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を、様々なOS(オペレーティングシステム)の間で規格の標準化を…」

 といった技術論か一般論が多く、「コト売り」という概念について協議されることはほとんどない。

 また、こんな声もよく聞く。
 「まあ、我々中年以上の人にとっては、良く分からない話。若い人たちがなぜ、そこまでしてスマホをクルマのなかで使いたがるのか…」

引用元:アップル・グーグル「クルマ支配」へ本格始動 自動車産業は敗北の道を歩むのか!? (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS

こんな連中と「協力」するなどというのは時間の無駄でしかない。彼らは「車」はiPhoneアクセサリの一種であるということを退職するまで認識しないだろう。

それゆえGoogle,Appleは車から完全に手を引くか、あるいは自動車会社を買収し、ゴミを一掃した上で彼らを「アクセサリメーカー」として扱うかどちらかの選択をせまられる。Appleは過去にこうした間違いを一度している。MotorolaのiTunesフォンはひどいものだった。今のCarPlayとかAndroid Autoというのもそういう類だ。そしてAppleは結局自分で携帯電話を作る道を選んだ。

自動車部品メーカーは部品メーカーとして生き残る。彼らの技術を使って車を作るのはそう難しいことではない。そうはいかない?AppleがiPhoneを発売したときMotorola,Nokiaが何を言っていたか覚えてないの?そんな昔の話ではないよ。