TV局を殺すために

2015-02-06 07:21

今まで何度か「TV局はもうおしまいだ。白鳥の歌が遠からず聞こえるに違い無い」と考えた。そしてそれは間違っていた。

Rather than working with cable providers, as has previously been rumored, Apple is said to be working directly with content producers.

引用元:Apple reportedly in talks with content producers to create web-based TV service | 9to5Mac

しかしそれは大筋で正しく、あるいは私がただTime Frameを間違えていただけかのかもしれない。

こういうことだ。TV局の社員は未だに信じられないような高給を貪っている。なぜそれができるかと言えば、電波というチャンネルを寡占状態に保っているからだ。しかしながらおそらく遠からず電波は緊急事態のみに重宝されるメディア(媒体の意味ね)になるのではなかろうか。

要は放送局と同じようにオリジナル作品の制作に投資しても、契約者が増えるならば充分にペイするレベルにまで、Netflixのエコシステムは大きくなっているわけだ。日本でニュースを見ているだけでは「動画配信サービス大手」ぐらいにしか見えてないかもしれないが、その影響力は今やテレビ放送局よりも大きいといえるかもしれない。

引用元:本田雅一の「TV Style」:「Netflix」の日本上陸がもたらすもの (1/2) - ITmedia LifeStyle

見ようによっては米国ではすでにそうなっている。つまり消費者は「良質なコンテンツ」にたどりつきたいのであって、その途中にTV局が介在しなければならない理由がない。

もちろん日本の芸能界というのは魑魅魍魎がうろつき回る世界らしいからどうなるかわからん。しかし少し長いタイムスケールで見れば、おそらくそれは変わっていくのだろう。TV局に搾取されているおそらくは才能のあるコンテンツクリエイターの成果が正当に評価される時が来るとよいと思うのだけど。