もうわかりません

2015-07-02 07:02

私は狂信的Apple原理主義者だが、全てにおいてAppleのやり方が正しいと信じられるほど狂ってはいない。とはいえこういうニュースを読むと「ああ、もう何をしたらいいかわからないのだな」と思う。

ソニーは7月1日、クラウドファンディングとEC機能を兼ね備えたWebサイト「First Flight」を公開した。社内の新規事業創出プログラムの施策の1つとして、企画・開発段階からユーザーの意見や出資を募る。

 社内で生まれた新たなコンセプトの商品や事業を企画段階から紹介し、プロトタイプからクラウドファンディング、ECまでを同じサイト上でシームレスに展開する。ファンと継続的にコミュニケーションを取ることで、市場ニーズの把握、ユーザーの声を聞く共創型の商品開発・改善、タイムリーかつ最適な規模の生産販売――などにつなげる狙いだ。

引用元:ソニー、新製品をクラウドファンディングで育てる「First Flight」 電子ペーパー時計「FES Watch」など販売 - ITmedia ニュース

さすが頭がいい人がたくさんいる企業だけあって言葉は美しい。しかし言わんとしていることは

「もう何を作ったらいいのか判断する能力も自身も責任感もありません。民主的にみんなの声を聞いて(誰かが)決めていきます!」

という無知、無能、責任放棄の告白である。

具体的に書こう。Sonyがこんなものをクラウドファンディングで提案したのだそうな。

FES Watchは今年1月に2回目のクラウドファンディングを終え、1回目と合わせて約1900万円もの資金調達に成功した。現在は量産を進めており、サポーター向けには今年5月以降に製品を出荷できる予定という。

引用元:連載・クラウドファンディング「成立」のその後:「眠っていたアイデア」を形に――ソニーの社内ベンチャー発、電子ペーパー時計「FES Watch」ができるまで (3/3) - ITmedia ニュース

でもって見事成立。ではどうするのか?

だが、FES Watchの一般販売の有無やソニーブランドとして展開するかどうかなど「詳しいことはまだ決まっていない」のが現状だ。今後の展開について杉上さんは「支援いただいたサポーターの意見も参考にしながら考えていきたい」と話している。

引用元:連載・クラウドファンディング「成立」のその後:「眠っていたアイデア」を形に――ソニーの社内ベンチャー発、電子ペーパー時計「FES Watch」ができるまで (3/3) - ITmedia ニュース

なーんにも決まってませーん。ここで登場するのがまたもや「皆様の意見」。

こう言うことなんだろう。本気で自分達の新しいプロダクトを作ろうとする人はソニーをやめて自分で会社を起こす。今残っているのは

「名刺のSONYという文字は失いたくないけど、新しいことにも興味がある」

人たちなんだろうな、と。上記引用文から感じられる

「ぽやーん」

とした独特の雰囲気は実に印象的だ。

こう言う「大企業が社員の意見を直接生かして作りました!」という製品とかサービスってどうしてこうもつまらないものばかりなんだろうね。