Google Photoの恐怖

2015-07-16 07:12

GooglePhotoを使っている。いろいろ文句を言いたいところもあるが(動画の日付がアップロードされた日付になるのはなんとかならんのか。修正もできないし)その威力には日々驚かされている。

どれだけの写真をいつアップロードするかは、どうもGoogle側が決めているらしい。写真アプリの最近の物しかアップロードされないから、どうしてかな、と思ったら先日狂ったようにアップロードをはじめとうとう私が写真アプリで管理している写真を全部アップロードし終えた。

それからという物「こんなコラージュを作りました」とか「こんなパノラマを作りました」という通知が毎日のように届く。タグ付けも勝手にやってくれる。もちろん間違っている物もあるのだが、それを指摘すれば

「をを、またもデータが得られた」

とGoogleがほくそ笑むのだろう。特に連続した写真を切れ目なくつなげる「パノラマ写真」の精度には驚きを通り越して恐怖すら覚える。

ユーザに対して無制限のストレージを手に入れることで、Googleは大量のユーザデータを手に入れそれに対するアルゴリズムの実験、改良を行い続ける。誰がこんな判断をしたかわからないが、これは恐るべき実験だ。しかもおそらく世界中でほんの少しの企業しかできない。

おまけに仮に画像解析とか機械学習を研究している人がいるとしよう。Googleで働けば、世界中から集まった写真を相手に思うぞんぶん研究と実験とフィードバックが得られますよ、と言われればそりゃGoogleを選択肢にしないほうがおかしい。

2000年だったかその前だったかに「ををこの検索エンジン良い結果返してくるなあ。でもこの変な綴りはなんと発音するのだろう」と問い合わせた頃のことをふと思い出す。まさかあの会社がこんな風になるとは思っても見なかった。何大丈夫。私の脳が活動を停止するまでに、こういう企業があといくつかは生まれてくるに違いない。