昔mixiというサービスがあった

2015-08-31 08:53

今でこそその役割はFacebookにとって変わられてしまったが、一時はいろいろ興味深い会話ができるSNSだった。

しかし普及してからはネタの連続だった。社長は変わり、そして今や「ソーシャルゲーム」一発で「大復活」したらしい。

劇的とも言える復活を果たしたミクシィ。2014年3月期の通期決算は、売上高121億5500万円(前年同期比3.8%減)、営業利益4億800万円(同81.3%減)、経営利益2億6300万円(同90%減)、純利益2億2700万円の赤字(前年同期は16億5400万円の黒字)、四半期ベースで見れば以下のグラフの通り。大幅な増収増益を実現した。

引用元:ゲームではなくコミュニケーションの会社に–ミクシィ新社長の森田氏 | TechCrunch Japan

しかしながらその「成功」はかなり危ういものだったようだ。

少なくとも,ミクシィの実施してきたモンスト関連事業については,適法性が微妙視される行為がオンパレードでありまして,ある意味「稼げるうちに稼ぎ切っておこう」という,スマホゲームで収益を上げている組織特有の香ばしい匂いが満喫できる事案であるということですね。
 そもそも2015年5月より,Appleからミクシィに対し,以下にまとめた各種の問題点は通達されており,ミクシィ側もそれらに関して「問題である」という認識を持っていると見られます。

引用元:【山本一郎】モンスターストライクがApp StoreからBANされた件につきまして - 4Gamer.net

いつもながらこういう声は日本のメディアからは聞こえてこない。「関係者」からは嫌われるけど、読者からは愛されるメディアがあってもいいと思うのだけど。

ここに見えるのはDeNAの変遷と同じく

「かつては高い志を持っていたが、結局ゲーム一発で金をむしりとることしか考えなくなった会社の姿」

だ。もちろん志だけでは食っていけないけど、なんでみんなこうなるかね。会社の主力事業であり、稼ぎ頭であるならば「慎重に、大事に行こう」とは考えないようだ。とにかく誰かに怒られるまで儲けるためには何でもやります!

今のmixi関係のニュースをみると「下品」という印象しか持ち得ない。彼らの主力アプリが、AppleのApp Storeから一時的に削除された。その原因については、前掲の引用記事を参照してほしい。ここで書きたいのはそれにつてのmixiの告知文だ。

※iPhoneやiPadなどのiOS端末で「シリアルコード入力フォーム」へのアクセス及び、シリアルコードの入力は可能になりますが、受け取りBOXにアイテム等が届かない為、ご注意頂けますようお願い申し上げます。

引用元:2015.08.29 ※重要※ 【iOS】「シリアルコード」のご利用停止について | モンスターストライク(モンスト)公式サイト

私は年寄りなので、平成の若者が使う「〜になります」という言葉が大嫌いだ。なによりもそれは主語を曖昧にする手段。この文章だけで読んでもなにをどう注意すればよいのかわかる人間はいないと思う。

何よりも、それなりに歴史もあり大手とみなされる企業が広報する文章がこれかよ、というのが愕然とするところだ。