破壊フラグ

2015-08-28 07:13

映画には「死亡フラグ」というのがある。私はH2ロケット打ち上げ実況のニコニコ動画で

「この打ち上げが成功したら、俺彼女に告白するんだ。。」

と書き込むのが好きである。

さて、SwatchのCEOがこんなことを言ったのだそうな。

Samuel Gibbs, reporting for The Guardian:

Nick Hayek Jr. said that later this year Swatch will sell smartwatches that last nine months per battery. The company launched its first smartwatch in 2003 in partnership with Microsoft, and have sold connected watches since 1996.

In an interview with Swiss newspaper Tages-Anzeiger, Hayek Jr. said: “The Apple watch is an interesting toy, but not a revolution.”

Sounds familiar.

引用元:Daring Fireball: Swatch CEO: 'Apple Watch Is an Interesting Toy’

「Apple Watchは面白いおもちゃだ。でも革新じゃないね」

この「おもちゃだ」というのは「破壊フラグ」である。つまり破壊的技術にやられる側の人間は多くの場合こういう。

そしてそのうちその「おもちゃ」に自分たちの製品がやられることを知る。映画産業が隆盛を極めていた頃に「TVなんてのはおもちゃだよ」と言った人もいたのだろうねえ。

SCEの佐伯雅司エグゼクティブバイスプレジデントが
「PSP初期の購入者は大人
 ニンテンドーDSはお子ちゃま」
とユーザー蔑視の問題発言

引用元:ソニーの佐伯「お子ちゃま」と問題発言 | ログ速@2ちゃんねる(net)

いや、もちろんその言葉が正しいこともあるとは思う。とはいえこの言葉を聞くといやーな予感がする、というのも事実だ。

そんなことをつらつら考えていると、「イノベーションのジレンマ」は近年稀にみるヒット作というか新しい概念を作り出したのだと改めて思う。まだ発掘を待っている概念はいくつもあるはず。「常識」が馬鹿みたいに見える場面はいくつもあるのだから。