うまくいかないことはもっとやれ

2015-09-28 07:09

悪い管理の第一法則
何かがうまくいかないときは、もっとそれを続けよ。

引用元:ジェラルド・ワインバーグ - Wikipedia

G.M.ワインバーグがこう書いているから、これは別に我が国独自の芸術というわけではないんだろう。いずれにせよ何かが決定的に間違っている構造ではこの「悪い管理の第一法則」がよく観察される。何かといえば

配給大手の東宝は、12年ぶりに製作する新作「ゴジラ」のタイトルが「シン・ゴジラ」に決定したことを発表した。また、脚本・総監督を庵野秀明、監督・特技監督を樋口真嗣が務める同作に、近年の日本映画界をけん引する長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出演していることが明らかになった。

引用元:庵野×樋口版「ゴジラ」に長谷川博己&竹野内豊&石原さとみ!タイトルは「シン・ゴジラ」に決定 : 映画ニュース - 映画.com

何に驚くといってこの面子は、現在絶賛公開中の進撃の巨人関係者とあまりに重複している。

進撃の巨人はどういうできかというと

「ネタにも伝説にもできないただの時間の無駄

であるらしい。不幸にして私はこの映画を見るだけの財力も時間の余裕もないので伝聞だが。そして来年ゴジラ公開時には

「あの”進撃の巨人”のスタッフが再集結!」

とか宣伝するのだろうか。

これは想像だがこの人たちはその「面白い映画を作り上げる力量」ではなく、人間関係を上手にマネージすることで仕事を得ているのではないかと思う。なんども書いているが、日本の娯楽は社会主義的に供給者の都合で決定される。つまり

「供給者側がつかいやすい」

人間がなんども使われるわけだ。

ゴミ映画であっても、あれこれ宣伝すれば私が考えるところの奇跡のような傑作マッドマックスの何倍もの収入を上げることができる。ほら、やっぱりこの方法が正しいんだよ。KPIが示しているじゃないか。

かくしてゴミ映画は量産され、映画の内容とは全く関係ない「マーケティングテクニック」によって人々は映画館に向かい続ける。ソ連が崩壊したいようにこの図式はいつか崩壊すると思うが、それがいつかは私にはわからない。