事業計画の重要性

2015-11-30 06:36

mmbiことNOTTVがとうとう終焉を迎えた。

2012年4月に開始された「NOTTV」は、スマートフォン向けに映像配信サービスを展開してきたが、想定ユーザー数まで獲得できず、今後の事業継続が困難と判断され、サービスが終了することになった。

引用元:スマホ向け放送「NOTTV」、2016年6月末で終了 - ケータイ Watch

試作段階でmmbiの担当者は「これはTVとは違うんだ」と繰り返し言っていた。OK,「違う」は結構だけどそれはなんなのか?は最後までわからなかった。

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話は全く変わる。金曜日にある場所で私が開発したもののプレゼンをした。そこで

「これはどの程度市場があり、どの程度需要が見込めるとか検討されているのでしょうか?」

と質問をされた。それに対して私は

「していません。これは”こういうものがあるべきだ”という思い込みで作っています」

と答えた。

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mmbiで働いている人は、みな頭が良さそうだった。だからきっと輝かしい「マーケットリサーチに基づく事業計画」がたくさん存在していたのだと思う。

その美しい事業計画はなんの役にたったのだろう?いや、もちろん計画は重要だ。しかし肝心な

「そのサービス(製品)は面白いのか?人々が使おうと思うのか?」

という問いに答えられない限り何も起こらない。そして美しい事業計画は、サービス(製品)の商品性と全く独立に作り上げることができる。

世の中には「こんなもの売れると誰が思ったんだ?」という製品・サービスが満ち溢れている。かけてもいいが、それらのほとんど全てに美しい事業計画がくっついていたはずだ。だから私は確信している。「事業計画」を金科玉条のごとく扱う人間は愚かである、と。