AWSの脅威

2015-11-27 06:50

日本のSI屋というのは理屈を超えたところで動いている。だからこのニュースに対しても「それで?」というのかもしれないが、本来は激震が走るところだ。

「Lambdaは、開発者がアプリケーションを開発するための舞台裏の問題に気を取られず、アプリケーションの開発に集中できるようになります」とWoodは言う。Lambdaはサーバーのないアプリ開発の世界へと先陣を切った。

引用元:AWS Lambda、サーバーを持たずとも使った分だけ支払う形で開発ができる | TechCrunch Japan

いや、うちが構築しているシステムはlambdaに馴染まないから、とか言っている場合ではない。このニュースの本質は

「AWSを使っていると、料金そのままでどんどん機能が追加されていく」

ことにある。システム構築ですか?お任せください。まずサーバー用ハードウェアの発注で、業者と癒着して高値で自治体につかませ、ついでに高額の保守費用を取っていたところは泡を食うべきだ。

自治体の防災情報サイトは、肝心な時に落ちる。使えなくなる。しかしAWSを使えば相当規模までスケールできる。おまけに地方自治体でAWSを超える堅牢なシステムを構築することはまず不可能だろう。

自前でハードからインフラをもつか?AWSなんて本当に信用できるのか?という議論は静かに収束を迎えようとしている。自前でデータセンターにハードなんかおくのは特殊用とか大企業の贅沢とみなされる日はもう到来している。普通の人の目につかないところで起こったこの5年間の変化は膨大だ。