出世するのに必要なこと

2016-02-08 07:00

夜の街には「社長さん」がたくさんいる。日が昇るとそのほとんどは消えてしまう。何度か書いたことだが、ある組織で出世する、というのはその組織が許容する文化との親和性が高い、ということでありその人が有能だとか頭がいいとか部下に尊敬されている、ということは一切関係がない。

だから今はやりのYoutuberというのも「Youtuberとして集客をする」ことにたくみな人が「出世」する。

切込隊長がマックスむらいにラッシュかけているが、報告書関連はシカトしつつも宣伝ツイート混ぜて暴力団関係ありましぇーんとやっているマックスむらいを見ると、やはりこれほど図太く無ければユーチューバーは務まらんのだろうなと妙に感心する

引用元:dragonerさんはTwitterを使っています

でもって日本の家電メーカーでもその会社の文化に適合した人が出世する。その結果が「異なる文化」を持った人からみてどう見えるのか。

特に若い社員、40歳以下の社員を切ることはない。先ほど言ったように、出資については、シャープの若い人たちに出資しているという認識。特にシャープの若い人たちはイノベーションの考えを持っている。必ず成功すると思っている。

引用元:シャープと鴻海、8時間交渉でも埋まらない溝 (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS

このセリフを聞いて、シャープに勤務している40歳以上の人はどう思うのだろうか。いや、俺はシャープの部長だぞ!と威張ってみたところでその首はもはや飛んだも同然。ジューコフが帝国陸軍に対して述べた言葉は何度でも私の脳裏に蘇る。

ノモンハン事件でソ連軍を指揮したジューコフ将軍が相手の日本陸軍を評して「日本陸軍の下士官は非常に優秀であり、兵士と下級将校は狂信的な勇敢さで戦うが、高級将校は無能である」と述べている。
そのいっぽうで、アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官のニミッツ元帥は日本海軍に対して「最もすぐれているのは下士官、兵士と下級士官がそれに次ぎ、高級士官がもっともよくない」と語ったという。

引用元:世界最強の軍隊: 三十一提督の愚痴の捨て所

ホンハイ会長の言葉と恐ろしいほど重なる。なぜこうなってしまうのか?出世すると馬鹿になるのか、馬鹿が出世するのか。具体的な事物には対応できるが、抽象的な管理、経営には無能だというのか。きっとこの問題について考えた先人はいるにちがいない。といってまず「検索」からはいるところが、最近の年寄りの悪いところだな。