一旦更地に

2016-02-19 07:14

ベースボールではなく野球の気持ち悪さについては以前に書いた。このニュースを読もう。

同校は13年に上級生による下級生への暴力が明らかになり、対外試合禁止の処分を受けた。関係者によると、そうした古い体質をわずかながらでも知る現在の部員が卒業した後、17年4月入学の一般生徒で入部を希望する者がいれば、野球部の活動を行う可能性があるという。既に新しい室内練習場も着工している。

引用元:PL野球部“休部”経て17年度から再開も 今夏大会後に部員ゼロ ― スポニチ Sponichi Annex 野球

これもどうやらスポーツ新聞お得意の「誰かの弁明」らしいのだが、いずれにせよPL学園が一旦野球を更地に戻そうとしていることは確かだ。これは正しい態度だと思う。野球さえうまくやればなんでも許されると思っている少年兵をこれ以上増やすべきではない。覚せい剤中毒者にこんな声援を送っていた人たちは何か考えることがあるのだろうか。

闘え士(つわもの)よ 傷だらけのその体で
輝けこの場所で 威光(いこう)放つ男
【コール:清原! 清原! かっ飛ばせー 清原!】

引用元:清原和博  応援歌(オリックス)

というかプロ野球の「応援歌」というものを初めてまともに読んだのだが、まるっきり「夜露死苦」の世界。ちゃんと後継者も育っている。

極めつけは!!
高校生時代の逸話です。

同級生を虐める先輩が許せず自らの手で先輩の頭を「乾燥機」の中に突っ込み「公開処刑」したと自身が語っています。

ん! 金のネックレスなどを身につけ、ルックスは強面であり、マスコミは、「清原Ⅱ世」と名付ける。
「悪童」のレッテルを貼られている訳ですが・・

こんな後輩思いの「漢気」のある一面も持ち合わせているのです。

引用元:【豪快】日ハム中田翔の知られざるプライベートが豪快すぎると話題に!!大谷選手との逸話とは・・

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話は少し変わる。最近KPIとかKGIについて考えることが多い。KGIってのはゴールとすべき指標。でもって営利企業の場合大抵「売り上げ」とか「利益」になる。

そう考えれば、少子高齢化でますます競争が激しくなる私立高校がKGIを達成する手段としてスポーツ少年兵を量産するのは理解出来る。

しかし

このKGIとかKPIというやつには「本当にそれでいいのか」という視点が欠落する、という問題がある。清原のような人間を量産することで利益を上げる。KGI超過達成。素晴らしい経営者、ということなのだが。

すべての企業活動は「変化を起こすこと」だと思う。それゆえ何かを成し遂げれば必ず何かを失っている。

その企業活動はその「差し引き」で評価すべきと思うのだ。片方だけをKGIとして定義し数値を眺めるのではなく。