ある企業の正しい動き

2016-03-28 06:52

何度か書いたが、私はトヨタグループの仕事のやり方、そして大多数の社員の態度にものすごい嫌悪感を抱いている。そしてもう一つの不思議は

「なぜあんな馬鹿なことばかりやっている社員の集合体が、ものすごい利益をあげているのか」

である。今のところの結論は「大企業だけに頭のまともな人間が数名おり、それらが正しい判断をしているから」だが。上層部に頭がまともな人間がいる、ということだけでも東芝やシャープよりトヨタは企業として健全ということになる。

さて、そんなトヨタだが何年に一度か私のようなトヨタ嫌いでも唸らざるをえないような決断を下す。これもその一つだ。

今週、AEBに関して独自の先進的な姿勢を示した。ToyotaとLexusのほとんどの車種が、2017年までに標準でAEBを装備する、というのだ。2017年は、来年である。

引用元:ToyotaとLexusのほぼ全車種が2017年までに自動緊急ブレーキを標準で搭載 | TechCrunch Japan

これは正しい判断。「当然」でありながらなんやかんやと大人の事情を振り回しほとんどの企業にできなかったことでもある。

これも何度か書いたが、私がミサイル設計をやっていたときのこと。ミサイルなんてなんかいやですよね、といったら先輩がこう言った。

「何をいうか。三菱重工製のミサイルとトヨタ製の車とどちらが人を多く殺したと思ってるんだ」

全くその通りである。というか未来永劫この「競争」で三菱重工が勝つことはありえない。しかし改めるべきは改めるべきだし、それを決断するというのはなかなかできることではない。

一つ不安になるのは

当然日本でもこうしてくれるんだよね。まさかアメリカでは標準装備だけど、日本でしないなんてことはないよね。いくらトヨタ様でも。ブレーキの性能ににもよるけど、ちゃんと止まるようならVitzに変えるよ、うちの車。