政治家に求められるもの

2017-06-30 07:45

民主主義というのは、「たくさんの人の意見を集めた方が勝ち」というシステムである。でもって私のように頭でっかちの人間というのは、往々にして世の中の姿というものを見誤る。

トランプの嘘

引用元:New York Times

就任以来トランプが嘘をついた日の一覧なのだそうな。そりゃ政治家だからたまには嘘をつくよね、とかそういうレベルではない。すぐばれるような嘘ばかりついている。

でもって彼は世界で最も強力な国の元首であり、意のままにどこでも戦争をしかけらる立場にある。アメリカ人は彼のその役にふさわしいと判断したのだ。(もちろん”アメリカ人”などという人間は存在しないが)

かくのごとく

政治の世界というのは一筋縄ではいかないらしい。下村くんというのは、小保方を弁護していたあたりから完全に気が狂っていることはわかっていたが、政治家としては価値があるらしい。ちゃんと要職につき、そしてあいかわらず狂った発言を連発している。

稲田朋美防衛相が誤解を与えるような発言をしたことについては残念だ。ただ、実際に自衛隊とか防衛省に選挙応援をお願いするわけじゃないし、もちろんそういう風にはならない。それくらいみんなで応援しますよ、と漠としたイメージで言われたんだと思う。選挙の応援に来て、サービス的な発言という風に思われたんじゃないかと思うが、これで辞任となったら続けられる人は、誰もいなくなるんじゃないか。

引用元:稲田氏発言「イメージで言われたんだと」 自民・下村氏:朝日新聞デジタル

別の見方をすれば、人前でこれだけバカな発言を堂々とできる、というのは才能とも呼べる。私にはとても無理だ。でもって下村くんに弁護してもらっている稲田氏だが

東京都議選(7月2日投開票)の応援演説で「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」と発言した稲田朋美防衛相に対し、自民党内からも批判が噴出している。ただ、稲田氏は安倍晋三首相が「次世代のホープ」と見込み、要職に起用してきた経緯がある。辞任させれば、かばい続けてきた首相自身も傷を負いかねない。

引用元:稲田防衛相:自衛隊発言 批判の矛先、首相にも 内閣改造、難しい選択 - 毎日新聞

こちらは完全な無能なのだが、不可解な理由により安倍くんの覚えがめでたいようだ。俺が野党の宣伝担当なら

「安倍首相と自民党を支持することは、近い将来稲田首相を認めるということですよ!稲田首相でいいんですか!(蓮舫首相よりはマシかもしれないけど、それは言わないよ)」

とアピールするがなあ。

これが政権交代前なら、安倍くんは引きずり降ろされているころだが、痛い経験から

「誰がやっても同じ」

ではないとわかっている。最近ポールソン回顧録を読んでいる。リーマン危機の裏で何が行われていたのか、手に汗握るような記述が続く。日替わりで訪れる危機を、素晴らしい知性、勇気で切り抜けていく姿は本人の記述という点を割り引いても感動せずにいられない。この人間のカウンターパート(時期はずれてるけど)を、鳩山は菅直人にやらせていたのだ。これは悪い冗談ですませられるような話ではない。

人間誰しも100%えらい、ということはありえない。2度目登板の安倍くんは誰かいい補佐でも見つけたのか1回目とは別人のような働きを見せている。とはいえ、彼はおそらく女性に対する見る目が決定的に欠けている。こんなことを続けていると、あんたが心から望んでいる「憲法改正」も国民投票で否決されるよ、と誰かが囁いていると思うのだが。