Stupidity

2017-06-20 07:17

ボストンマラソンの爆発事件があったとき、仕事の傍ABCニュースを見ていた。そしてその展開の早さに驚き、劇的な幕切れに「これは映画ではないか」と思った。というわけでPatriots Dayという映画を見てきた。

そして初めて知ったのだが、犯人弟の方には大学のルームメイトがいた。彼らは司法妨害によって数年の実刑を宣告されていた。映画の描写を信じれば、犯人が残した遺留品(花火のカス)とかを捨て、公開された写真をみて犯人と気づいたが通報しなかったことによるらしい。

自分の友達がいきなりTVに映り「大事件の犯人です」と言われたらどう反応するだろう?私は間抜けなので、その時には「みなかったことにする」ことにかけてもよい。

不幸にしてルームメイトは「普通に」愚かだった。だまっていればバレないと思ったのだろう。苦労してアメリカの大学にはいったのに、刑務所に放り込まれ本国に強制送還。それを聞いて少しほっとした。もしアメリカ人だったら、絶対アメリカでは生きて行けないだろうから。帰る国があるだけマシか。

映画に描かれていた犯人兄弟、それにその妻も愚かとしか言いようがない。調べて見たら実際そうした人たちだったようだ。そのバカと愚か者が数人何かするだけで大都市を麻痺に追い込める。

私が子供の頃の日本はテロ大国だった。連合赤軍が海外に行ってまでテロを行っていた。先日連合赤軍内部のリンチ殺人の話を読んだ。これも「バカ」という以外に形容しようがない。理屈も何もなく、仲間内で殺し合いを始めるなどわけがわからない。

しかし

認めなくてはいけないのは、我々人間にはこうしたバカな特性が生まれつき備わっている、ということ。テロをアメリカの横暴とかなんとかと結びつける人は多いが、どうも実際のテロリストをみるとそうした問題だけが原因ではないように思う。大都市で化学兵器を使ったテロを起こす、という世界史上類を見ない(今の所は)テロをおこしたオウム真理教ははたして貧困とか、そのほかの社会問題が産んだものだっただろうか?喜んでそう指摘する人は多いだろうが、私は与しない。

こう考えると

大して世の中の役にも立っていないが、大して悪いこともしていないダメ人間も生きていていいのだ、と思えて来る。ゲゲゲの鬼太郎や星新一の小説にもあった気がするが、世の中怠け者が大多数であるがゆえにちゃんと成立しているのではなかろうか。そう考えて今日も1日だらだら過ごそう。