ハードウェア+ソフトウェア

2017-08-07 07:16

多くの人が「当然」と受け止めているのが驚きだが、近年急速にドローンなるものが発達した影には多くの技術的革新があった。バッテリ+モーターの効率改善もさることながら、安定して飛行させる制御ソフトウェアの発展なしに今日のドローンは存在しなかったはずだ。つまりハードウェア+ソフトウェアの革新が起こったということ。

ドローンを使ったビジネスを考えるのは、まあ他の人にまかせて私としてはまだまだ革新の余地があるように思う。

わずか2つのモーターと羽根で、通常のクアッドコプターと同レベルの安定性を実現したドローンが「DuoCopter」です。構成部品が少なくなると、全体の重量は軽く、電気消費量も少なくなり、より効率的な飛行が可能になるだけでなく、1台あたりのドローンの開発コストも削減できるなど、さまざまな利点を生み出しています。

引用元:縦長で上下に羽根が1枚ずつしかないドローン「DuoCopter」の画期的な点とは? - GIGAZINE

これをみて、子供のころ読んだ飛行機の本を思い出した。そもそもプロペラというのは、枚数が少ないほど効率が良い。だって他のプロペラが乱した気流の中を進むのではなく、一本だけ自由に空間を使えるから。というわけでかつて一本さけのプロペラが試みられた、と。反対側にはバランスをとるためただの重りがつけられていたのだそうな。

確かにプロペラの効率は上がったのだが、他の問題があれこれ生じて使えなかったとかなんとか。その「古く捨てられたアイディア」も現代のソフトウェア制御と組み合わさると新しい命を得る。

多分こうした「かつてはうまくいかなかったが、今ならできる」アイディアは他にもあるはずなのだ。B-2のような無尾翼機もそうかもしれない。いや、きっとまだまだ他にたくさんある。

こうしたハードウェアに基づいた「まともな」スタートアップがもっと我が国には存在するべきだと思う。「ものづくり大国」とかいう幻想にしがみつきたいなならなおさら。思いつきをすばやくサービス化するだけのスタートアップにはもううんざりしているのだ。