銃をどう取り扱うのか

2017-10-04 07:08

今朝こんなニュースを見た

宮内庁御料牧場の課長が猟銃など3丁を自宅に隠し持っていたとして逮捕されました。
 逮捕されたのは、宮内庁御料牧場の畜産課長、三井純容疑者(59)です。三井容疑者は、狩猟用の散弾銃2丁と空気銃1丁を栃木県・矢板市内の自宅2階のタンスに入れ、不法に所持していた疑いがもたれています。

引用元:御料牧場の畜産課長を逮捕、自宅タンスに無許可で猟銃 TBS NEWS

これが全国ニュースになるのは、非常に珍しいことだからである。でもってこれも一応かの国で全国ニュースになっている。

Paddock had 23 guns inside the suite, as well as hammers, LVMPD Assistant Sheriff Todd Fasulo said.

引用元:What happened inside Las Vegas shooter's hotel room - CNN

ラスベガスで、64歳の白人がホテルの窓からカントリーミュージックコンサートめがけて無差別に銃撃をした。結果59人が殺害された。彼はホテルの部屋に23丁の銃を運び込んでいたらしい。今回の事件が起きなければ、仮に発見されたとしても全国ニュースにはならなかっただろう。(なったとしても「こぼれ話」か)

この銃の乱射事件というのは米国人にとって「痛ましいことだが、仕方がないこと」と捉えられている節がある。仮に子供が犠牲になっても同じこと。

だが昨年の大統領選で、トランプ氏は米政界に強大な影響力を誇る全米ライフル協会(NRA)の支援を受けた。自衛のための武器保有の権利を定めた合衆国憲法修正2条について「堅持するのは自分しかいない」と繰り返し訴え、銃規制に反対する保守層から支持を集めた。

引用元:<ラスベガス乱射>米政権、銃規制に慎重 保守層に配慮 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

学校での銃乱射事件の時には「学校の警備員が自動小銃を持っていれば、悲劇は防げた」とコメントした全米ライフル協会が、今回どんな声明をだすのか。コンサートの参加者は全員自動小銃を携帯するべきだったと、とでもいうのかな。

もし過去10年に米国で起こった銃の乱射事件がイスラム教徒に何か関連していれば、トランプはあたりかまわず宣戦布告するところである。しかし相手が米国市民となると途端に

「まあしかたがないね」

となる。かくのとおり「国の常識」というのは非常に局所的なものであり、他の国に住んでいる人間からするとどうにも理解しがたいものも多い。それはそうとして、まあ仲良くやりましょう、というのが国際理解というものだと思うが、多分小学校ではそうは教えないのだろうな。