燃料電池車が来る!

2018-01-18 07:10

3年前だったらもう少し現実味をもって読めたのかもしれないけど。

2030年度の燃料電池車(FCV)市場は、2016年度比で170.6倍の2兆6270億円になる——。これは調査会社の富士経済が2017年12月12日に発表した市場予測だ(図1)。日本や北米を中心にFCVの市場は拡大。2020年以降に各メーカーの量産体制が整い、市場は大きく伸びるとみる。

引用元:燃料電池車、2030年には市場が170倍に拡大 - 日経テクノロジーオンライン

この記事に限らず、まだポツポツと「電気自動車はダメだ!未来は燃料電池車だ!」という記事を見かける。記事を書いた人の名前で検索してみると、まあいろいろ事情があるようだ。

実はどうしてもトラックをゼロエミッションにしたいのならば、水素燃料電池の方がはるかに向いている。長距離トラックは基本的にターミナルからターミナルへの運用である。そこに水素ステーションがあれば、インフラの効率としても、トラックの効率としても極めて都合が良い。

引用元:中国製EVに日本市場は席巻されるのか? (2/5) - ITmedia ビジネスオンライン

未来のことは誰にもわからない。とはいえ燃料電池車を普及させようとすれば、膨大な「燃料供給インフラ」を整備する必要がある。iPhoneがあれだけ普及したのだって、通信網というインフラ自体はガラケーのものを使えたからで、仮にiPhoneがどれほど素晴らしい製品であっても

「通信網、再構築する必要があります。えへ」

だったら普及しなかっただろう。(実は通信会社の人はそれに等しい苦しみを味わったのかもしれないが、私は素人なので考えないことにする)

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同じように自然エネルギーについても、従来「とにかくこれがあれば解決!」だったのが、最近ようやく「バッテリーないとダメ」という記事を読むようになってきた。

配電網への蓄電池導入のメリットは大きい。配電網で勝手気ままに発電して、電圧や周波数を掻き乱すルーフトップの太陽光発電の影響は、配電網内でしか対策できないためだ。

引用元:離陸寸前、米国の住宅向け蓄電池 (4ページ目):日経ビジネスオンライン

自然エネルギーは不安定という宿命を持っている。もちろん「晴れている間だけ電気使えればいい!」と責任をもって言ってくれればいいのだが、一部の人を除いてそうは言わない。つまるところ、石炭でも石油でもぼんぼん燃やして自然エネルギーの穴埋めをする。それがいやならバッテリーもって自分で自分の面倒を見てもらうしかない。

でもってバッテリーとなるとパナソニックの名前をちらほら見かけるのが「最近負け続きの国」に国籍をもつ人間としてはうれしい。テスラのパートーナーもパナソニックだし。これは旧三洋電機の技術の流れだったりするだろうか、とかそういう内幕記事はそのうち誰かが書くだろう。

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東日本大震災からそろそろ7年。まともな議論ができるようになるまでにはとても時間がかかる。