メディアと企業の変な関係

2018-02-20 07:09

広告しか載っていないEngadgetに見切りをつけてしばらくたつ。たまにはいい記事がある、ということでTechcrunch日本語版はまだ読んでいる。しかし彼らの特定企業に対する妙な肩入れが気になる。「指にはめるメリケンサック」ことログバーを持ち上げたり、あるいはテックビューローというこれまた胡散臭いブロックチェーンの会社を持ち上げたり、と。

編集部注:この原稿は朝山貴生氏(@takaoasayama)による寄稿である。朝山氏はビットコインと国産暗号通貨のモナーコインを扱う国内向け取引所の「Zaif Exchange」(ザイフ)を2015年3月初旬にオープンしたテックビューロの創業者で代表取締役。暗号通貨関連サービスを開始、運用している立場から書かれた解説記事だという点は留意してほしいのだが、一方で、表層的な理解だけで「胡散臭い」と遠巻きに眺めているだけにするには、暗号通貨やブロックチェーンは、あまりにも重要な技術トレンドだ。

引用元:誰も教えてくれないけれど、これを読めば分かるビットコインの仕組みと可能性 | TechCrunch Japan

これは広告記事と明記はされていない。内容はまあ「自分で運用している人の宣伝」でしかない。それをよくTechCrunchとして掲載するな。このテックビューロという会社がどういう会社かというと

しかしその矢先、テレビCMの放送が始まった2月16日、Zaifで時価総額約2200兆円分のビットコインが0円で売り出されるエラーが発生したとネット上で指摘が挙がりました。

引用元:「Zaif」運営テックビューロの決算 資金繰りは余裕も“危うさ”はらむ - ITmedia NEWS

でもって今のところこの件に関してはダンマリ。その一方剛力某を起用したCMを始めるあたり、コインチェックと大同小異でしかないように思える。このCMが仮想通貨のCM全部に共通する
「何も言っていないが、雰囲気だけで押し切る」
ものだ。つまりその雰囲気だけで金を注ぎ込んでくれる人間をターゲットとしている。

というわけで、結局「小金をもった弱者を食い物にする商売とメディアの結託」という図式が繰り返されているように思うのだ。なんでこうなっちゃうんだろうね。

今日得られた知見は、それなりに出来高のある仮想通貨取引所が、どこか一箇所でも致命的な脆弱性を突かれると、仮想通貨全体の暴落の引き金になる可能性がある、という事。コインチェックはNEM暴落だけで済んだが…
システムが脆弱な取引所の存在は、仮想通貨界全体の不利益になると改めて確認した

引用元:単眼愛(モノアイ)さんのツイート