Teslaのオートパイロット

2018-07-18 07:14

自動運転車が事故を起こして人が死んだ、というニュースを時々聞く。問題は「自動運転」といっても、本物の自動運転の試験中だったのか、市販車の「運転支援モード」での事故だったのか、ということ。

テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクが、同社のソフトウェアのヴァージョン9では「完全な自動運転機能の実現が始まる」という発言を聞いた人もいるかもしれない。一方で、最近は半自律走行車の衝突事故が相次ぎ、なかには死者も出たという報道を目にした人もいるだろう。

引用元:運転を「ほぼ自動」にする機能の名称は誤解を招く──警鐘を鳴らす英保険団体、ランク付けに乗り出す|WIRED.jp

CEOがこういうんだから、Teslaは勝手に運転してくるなろう、とドライバーが信じても驚かない。問題は現実はそうなっていない、ということ。

autopilot

引用元:Wired

問題のひとつは、「運転の支援機能に付けられた名前が、それが何なのか、何ができるのかを明確に表していない点にある」とサッチャムは指摘する。テスラは自社のシステムを「オートパイロット」と呼び、日産は「プロパイロット」を提供し、メルセデスには「ドライブパイロット」がある。

アウディは「Audi AIトラフィックジャムパイロット」の導入準備を進めているし、キャデラックは「スーパークルーズ」を採り入れている。BMWには「ドライビング・アシスト」があり、ボルボはステアリングアシストのついた「アダプティブクルーズコントロール」を提供している。

引用元:運転を「ほぼ自動」にする機能の名称は誤解を招く──警鐘を鳴らす英保険団体、ランク付けに乗り出す|WIRED.jp

自動車会社のマーケティング担当にもいろいろ理屈はあるんだろうが、「オートパイロット」「プロパイロット」「ドライブパイロット」はどう考えても言い過ぎだと思う。いや、実際にプロのパイロットみたいに運転してくれるのならいいのだけど。

引用元の記事で紹介されている団体が公開しているビデオは印象的である。マーケッターがどう呼ぼうが、見事にぶつかっている。わが国ではあまりこういう名称を聞かないから、誰かがちゃんと規制してくれているんだろうか。