イノベーション

2018-08-08 07:06

Techcrunchとかをみていると、見出しをみただけでそのスタートアップが日本のものかどうかがわかる。日本のスタートアップはとにかく

「新しいマッティング」

「新しい隙間サービス」

しかやらない。いや、本当はちゃんといろいろ取り組んでいる企業があるはずなのだが、メディアにはさっぱり登場しない。

特に日本で見られないのが「高度なテクノロジーを活用したスタートアップ」だ。なぜこんなことを改めて考えたか。先日この記事を読んだから。

このプロジェクが始まった当初、チームはたくさんの気球を飛ばし、地球上を常に周回させようと考えていた。しかし14年ごろになって、決められた場所の上空に気球を静止させられるようになったため、特定地域の上空に数機の気球を飛ばす方法に転換した。

引用元:ケニアの空へ飛び立つグーグルの気球インターネット、商用化で待ち受ける新たな課題|WIRED.jp

気球を使って広い範囲にインターネットを提供する。うん。それができればいいよね。人工衛星より安いことは間違いない。でも風吹いたらどうするの?

この文章にさらっと書いてある「決められた場所の上空に気球を静止させられるようになった」という言葉の重みには驚愕する。なんだそれは。なぜ風まかせの気球が任意の位置に停止できるのだ。

読んでみれば

「上空に吹いている風を機械学習で学習し、上下に移動することだけで、進みたい方向の風に乗る」

というとんでも無い方法である。理屈としてはなんとなくわかるが、そんな方法が実際に動作するのが信じられない。しかし彼らはやってのけたのだ。

1エンジニアとしてこれは本当に驚嘆すべき成果だと思う。どうして日本からこういう話が聞こえてこないんだろうね。