ニュースの後始末

2018-10-31 07:13

何か新しいものが実用化された。そうなるとニュースで大きく取り上げられる。しかしその「後始末」がなされることは滅多にない。

「変なホテル」というホテルがあり、やたらとロボットが「活躍」しているという話題はだいぶ前に聞いた。しかしこの「後始末」については大きく報じられることがない。

長崎県佐世保市のハウステンボスにある「変なホテル」が、目玉だったロボットの数を大幅に減らしている。

2015年の開業時には6種類82体を導入し、ホテルに入るとフロントにいるロボットが迎え、案内や荷物運搬、清掃など多岐にわたって活用。

2016年には「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネスの認定も受け、その後も数を増やし、ピーク時の2017年10月に稼働していたロボットは27種類243体。

ところが、2018年9月時点で16種類85体にまで減らしている。

引用元:音声認識に限界が…「変なホテル」に目玉のはずの“ロボット激減”の理由を聞いた - FNN.jpプライムオンライン

原因をまとめると

・音声認識が使いものにならない

・荷物搬送ロボットは雨が降ると使えない

・コンシェルジェロボットも使い物にならない

・ロボットの充電にやたら時間がかかる。ロボットが老朽化してくると充電間隔が2時間にまで短くなってしまう。

この事例は多くの教訓と示唆に満ちている。使いものにならないと知りながらロボットを大量導入するのは話題を集めるという観点からはいいだろう。

しかし結局そのツケは「現場力」で補わなければならない。昨今秋風が立ち始めたAI業界も結局は人間の「現場力頼み」になっていると聞く。なんでこんなことが繰り返されるかね。