中央省庁万歳

2018-12-17 07:13

いや、これは皮肉ではないよ。例えば中央省庁がサイトに何か問題があるコンテンツを乗せたとする。すると私のような人間がよってたかってそれを非難する。あいつらは偉そうにしていてなんだ、というわけだ。

しかしそうしたコンテンツは全体のごく一部である。先日どうやってたどり着いたか覚えていないがこのサイトにいきついた。

こころの耳

メンタルヘルスに問題を抱えた人が、職場復帰するにあたってどのような事例があるのかが紹介されている。通り一遍のどうしようもないことが書いているのだろうと思ったが、

Eさんは、以前から体の不調を理由に休むことが多く、仕事の上でも自分勝手なところがあるというか…。周囲を振り回すような行動がしばしばありました。今回も新人教育がうまく行かなかったことをきっかけに、休職です。職場復帰してからも、無断で休み続けて、たまに本人の気まぐれで出社するような状況で周囲もほとほと困っています。これじゃぁ、部署内でひんしゅくをかって当然ですよね。社会人の基本も分かってないのだから、こちらとしても何から指導したらいいのかわかりません。

引用元:職場復帰に関わったみんなの声|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(自殺対策を含む)

こんなことが書いてあると「復帰後はどうなるのか?」と思うでしょ。ついしばらく読んでしまった。

もちろん厚生労働省の官僚が作っているのではなく、どっかに外注しその下請けが3段階くらいあった先で誰かが書いているのかもしれぬ。しかし最終的な責任は厚生労働省にふってくる。こうしたコンテンツを世に出す苦労は、例えば私がこんなサイトに何かを書くのとはケタが違う。

他にも例えばDeNAのWELQがゴミのような情報を撒き散らしヒット数を稼ぐことだけを考えているのに比べ、健康に対するきちんとした情報も発信している。なんだかんだ理屈をつけて彼らと彼女たちはそれをしないことも選択できたはずだ。

こういうコンテンツを作ったからといって褒められることは滅多にあるまい。しかし私は率直に言って感服した。彼らと彼女たちの努力とその結果に対して。