There is no free lunch

2018-12-06 07:17

日本語では「タダほど高いものはない」だがひねりがないせいか、いまひとつ使われることがないようだ。インターネットが普及してやたらみかけるようになった「〇円」とかいう言葉にぴったりと思うのだが。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日、タクシー配車サービス「MOV」で「0円タクシー」の提供を始めた。

引用元:「0円タクシー」都内でスタート DeNAが広告モデルで仕掛ける、配車アプリの新戦略 - ITmedia NEWS

DeNAが0円タクシー。もうこれだけで「絶対何かひどいことになる」と身構えている自分に驚く。

流し読みしてみれば、持続可能な広告モデルというより、一発芸的なキャンペーンのようだ。Yahooがやっている「100億円バック」のPaypayと同じように。

12月4日からスタートした、PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」。日本の決済をキャッシュレス化したい各企業の中では後発のPayPayとしては、インパクトのあるスタートを切ったと言える。
初日の活況を見る限り、おそらく、終了予定である2019年3月31日よりも前に100億円に到達し、キャンペーンが終了する可能性は高いが、能動的な利用体験が伴うコマーシャルとしては安く済んでいる部類だろう。

引用元:PayPay「100億円」に人が殺到、サーバーダウン混乱の現場を見た ── 週末は大混乱か? | BUSINESS INSIDER JAPAN

つまるところ例によって「札びらでユーザの顔を叩く」やり方であり、なんとなくうんざりする。両方とも話題になっているし、Paypayのほうはユーザにとってメリットもあるから意味はあると思うけど。

広告というものには莫大な費用がかかる。ならばそれをユーザに還元、というのは悪いことではない。しかしこのデザインの下品さは、、まあこのほうがやっていることとマッチしているか。