耐えることは努力していること

2018-12-18 06:56

世の中は変わらないようで変わっていく。「練習中に水を飲むな!」と言われていたのはそう遠い昔ではないのだ。今はとにかく水を飲む。水分補給大事。あれは一体なんだったんだろうね。

じゃあ一気に世の中が近代化するかというとそうではない。親愛なるプロ野球である。

立浪 でも、そんなにバットを振り込んでいるわけじゃないと思うんだよね。おそらくウエイトトレーニングでスイングを速くしていると思うんだけど、それって凄いこと。頭がいい。見ていてもよく考えて練習している。ティーバッティングをやっているのを見て、良くなっているなと思って、その流れでフリーバッティングを見たら別格やもんな。あんなの、朝から晩までバットを振っているやつらは、やってられないよな(笑)。

和田 そうですね。量は振っていないと思います。

立浪 バットを一番振っている選手に比べたら、おそらく大谷は10分の1くらししか振っていないと思うんだよ。それで、しっかり改善していくんだから。

和田 いかによく考えて、意味のある練習をするかなんですよね。

引用元:「長時間練習するだけでは意味がない」立浪・和田から不振にあえぐ中日への提言(VICTORY) - Yahoo!ニュース

平成が終わろうという今日この頃、この人たちの頭はようやく昭和から平成に切り替わろうとしている。というかいまだに「朝から晩までバットを振る」なんて練習が存在するのか?

こういう因習が残り続けるのことには理由がある。おそらく「長時間練習するのは努力している証拠」「辛い練習をするのはいいことだ」という頑健な概念が存在しているのだ。それでも最近はさすがに「うさぎとび」はやらせていないのかな。あれこそそうした精神主義の最たるものだった。効果は少なく、怪我の可能性は高い。だけととっても辛い。

プロ野球を見る人は少ないが報道の量はものすごい。これも昭和の名残というべきだろう。次の年代が進むにつれてこれがあるべきところに落ち着くのかどうかはわからない。