性能向上のジレンマ

2019-02-07 07:01

昨日興味深い記事を見つけた

ユーザーは相性のよいパートナーを見つけると、定額制サイトから退会するので会社の売上げとキャッシュフローが減る。このため、利益の最大化を目指すサイトが果たして、最も効果的なマッチング技術を追い求めているのかは、定かでない。あるいは、技術革新の優先度を下げているかもしれない。

引用元:マッチングサイトが定額制を採用するがゆえの葛藤 | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

就職でも、パートナー探しでもいまはいろいろなサービスがある。さて仮にそこに登録して使用する際の料金を「毎月定額」にしたとしよう。

するとできるだけ長い間使ってもらった方が、サービスを提供する企業としてはもうかる。しかし使う方としては「さっさといい相手と出会えたほうがよい」ということになる。

ビジネスを理解しないエンジニアは複雑怪奇なアルゴリズムを考案し、いい相手に少しでも早く出会えるようにする。ところがそれをやられると企業の収入が下がるのだ。

となると

サービス提供側としては「生かさず殺さず」の姿勢をとりたくもなる。うーん、悪くないけどもうちょっといい相手が、といつまでも思ってもらえるのが最適ということになる。いや、面白い。

このジレンマを解消するには料金体系を変えるしない。しかし例えば「相手に声をかける際に課金」とかやると誰も声をかけなくなる。となると面倒でない月額定額ということになるんだろうな。

私は親戚の紹介で見合いしたが、私の子供はこうしたサービスで伴侶をみつけるかもしれない。その時どんな課金モデルになっているかとても興味がある。子供に相手の話はいいから、どんな様子かだけ教えてもらうことにしよう。