ネットから切断される特権

2019-03-05 07:07

飛行機の中でインターネット接続を可能にした人間は、絞首刑にされるべきだ。前勤めていたベンチャーでは、ネット上で社内のリソースにアクセスできた。これが便利と思われるだろうか?思うとすればあなたはまだ20世紀に生きている。起こったことは

「休息の消滅」

だった。

一定時間集中して取り組まなければ達成できない仕事というのは存在しており、ネット接続はその妨げになる。もちろん「そんな仕事はしていない」という人は別だが。

ネットワーク接続。私はまったく機内Wi-Fiを利用しない。高くつくとか、遅い(たいていの場合はそうだ)からではなく、その時間をディープ・ワーク(本当に意味のある仕事に没頭すること)に使うためである。Macのメールアプリでメールをダウンロードし、ネットから離れている間に、難しい仕事に取り組むのだ。ソーシャルメディアに気を逸らされることがないので、驚くほど仕事がはかどる。

引用元:どんな出張でも退屈な仕事から冒険に変える方法 | HBR.ORG翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

これは別に今に始まった話ではない。その昔、しょっちゅう割り込みがはいる日本のオフィスと、ある仕事をするためだけに米国のオフィスで働いたときで、生産性の違いに驚いた。

そうはいっても、、というわけで我々のほとんどは常に割り込みと気をそらす要因がある世界で生きている。だから強制的に切断されることが必要で、飛行機の旅というのはそのための手段だったのだ。

考えてみればもう2年以上飛行機のってないなあ。今後も乗る機会はないだろうけど。と書いていて悟りを開きそうになったのでこの辺で。