スポーツのルール

2019-04-11 07:01

スポーツのルールの変遷を比較するのは面白いことかもしれない。私が小学生の頃-日本が男子バレーで金メダルをとったころ-1セットは15点で、サービス権があるほうしか得点できなかった。

それがいつのまにかじゃんじゃん点がはいるようになり、守備専門職ができ、21点になり(?)結構変化があるように思う。

柔道では色付きの道着が認められ、攻めないとすぐ反則を取られる。相撲はかわらないな。相撲の次に変化がないのは日本のプロ野球かもしれない。TV中継のストライクとボールの位置が入れ替わったことと延長戦に関する規定が変わったことくらいかな?

ルールの変更はなされないし、判定の変更もなされない。最近ようやくビデオによるレビューが加わったと聞く。前は明らかな誤審に監督が延々と文句を言い、解説者が呆れたように「判定はくつがえりませんから」とコメントしていたが。

さて、海の向こうのBaseballではこんな調査がなされたらしい。ストライクとボールの判定の正確さについて徹底調査をしたのだそうな。

調査にはこう書かれている。「調査結果によれば、アンパイアは特定の状況下では圧倒的にバッターよりもピッチャーに有利な判定をする。バッターが2ストライクのときは、次の球がボールでもストライクと判定した誤審率が29%で、2ストライクでなかった場合の誤審率15%に比べほぼ倍である」。 なお、このニュースの1か月前のMLBの発表では、同団体が現在、独立リーグ、アトランティックリーグのマイナー戦でロボット審判の利用を試行している、ということだった。それは、将来のある時点でメジャーがその技術を実装することを目指している。最近は野球のテレビ放送でストライクゾーンの図解が表示されるようになったため、球審のロボット化という話題も、急に現実味を帯びてきている。

引用元:Techcrunch

要するに2ストライクの後だとノリで「ストラーイク。バッターアウト!」とやってしまうらしいのだ。Baseballの人気は少しずつ低下しているらしいが、少なくとも海の向こうではやり方の変更の兆しがみられる。我が国では変化が起こらない。

多くの人が指摘していることだが、こうした意味からも「野球」とBaseballは別物だと思う。後者がエンターテイメントだとすれば、前者は一種の宗教。根拠のない権威があり、所属するものはそれに服従することが要求される。

起こったことは、野球のカルト化。多くの日本人の意識からは急速に野球という文字が消えているのだが、観戦をする人間は増えている(らしい)つまり「全員野球」という単語を普通名詞のように使っていた時代は過ぎ去り、野球場というなの宗教施設で題目を唱和しお布施をする信者と、無関心な大多数の人間に二極化しようとしているのだ。

もうこうなったら、石版にかかれた戒律のようにルールを変更しないというのもありではないか。それでもビジネスとしては成り立ちそうだし。