増やすことはいいことだ

2013-12-19 20:07

マンションの自治会とか、保護者会というのは会社と違った難しさがある。誰が上役かわからないし「なんとなく」で物事が決まる。誰もが不満に思っていても。

この人はどんな人かしらないが、これはなかなか言えることではない。

週休2日制になったタイミングで、幼稚園で毎年開催しているフェスティバルのリーダーを引き受けました。最初の一年は、全ての定休日をそれに捧げましたよ。

(中略)

具体的には、どんなことを実践されたのでしょう?
宮崎 最も重視したのは、最初に決めたスケジュール以上は絶対に活動日を増やさないこと。そのためにも、途中で余計な制作物を増やすことはやめましょうと。なるべく負荷をかけず、決められた日程の中で可能な内容に収めることが大事だと考えました。

引用元:倒産まであと半年ーー老舗旅館・陣屋の復活を託された夫婦が取り組んだ“働き方改革”|宮崎知子さんインタビュー - はたらく気分を転換させる|女性の深呼吸マガジン「りっすん」

老舗旅館の女将をしながら、幼稚園の行事のリーダーを引き受ける。これだけでも大したものだが

「活動日は増やさない。制作物も増やさない」

はなかなか言えることではない。私の経験の範囲で言えば、一人妙にはりきる人間がいると、作業日数と制作物がとめどもなく増えていく。しかも

「それは無駄だからやめましょう」

はなかなか言いづらい。ハリキリが善意で言っているのは明白であり、善意を否定するのは悪人の印と思われないか心配になるからだ。

しかしそうした結果何が起こるかといえば、ハリキリの自己満足と、それ以外の人間のうんざり感。結果として悪しき伝統が残り多くの人が不幸になる。

日本の伝統的企業の残業時間にも言えることだが、The more the betterの概念に逆らうのはそう簡単なことではない。だから今日も私は早く帰ります、とこの歳になると言えるのだが。