迷惑電話対策

2019-05-16 08:36

最近は減ったが、一時は結構な頻度で迷惑電話がかかってきていた。貴重な休日に一方的に話まくられると人生が嫌になる。

ネット上での会話が増えても、電話は結局なくならない。結果として世界中で迷惑電話は猛威を振るっているようだ。Googleが開発した人工知能利用の電話応答システムも、迷惑電話の波に埋もれてしまっているらしい。

思うに人工知能はこの分野でこそ真価を発揮するのではないか。「人工無脳」的なチャットボットはかなり昔から存在している。そして中国ではこういう人工知能が開発されているという。

迷惑電話に対抗するため、アリババ人工知能実験室の聂再清研究員は、迷惑電話に自動応答する人工知能チャットボット「アハ」を開発した。迷惑電話のスタッフやチャットボットが興味を持つような応答を自動的にする人工知能で、迷惑電話を受けたら「アハ」に対応させれば、いつまでも適当に応答してくれる。

(中略)

以下、アハと迷惑電話をかけている業者の会話。

アハ:こんにちは。

業者:こんにちは、年利4.35%の銀行貸付はお入り用ではないですか?

アハ:ちょっと待ってください。銀行だということは…どちらの銀行?

引用元:迷惑電話には人工知能が応対。狙いは悪徳業者の業務不効率化 - 中華IT最新事情

これが実用化されれば、迷惑電話はエンターテイメントになりうる。こちらからすれば、人工知能と泥沼のような会話を続ける攻撃者の声は聞いていて実に痛快なものであろう。

人工知能をまともな用途に使おうとすると、やれ背景知識がないだの常識がないのだ、文脈が理解できないだのの問題に突き当たる。そうした「問題」は迷惑電話撃退という観点からは「長所」になりうるのだ。はやくこれが日本でも実用化されないかなあ。