人工知能芸

2019-05-23 08:17

先日来人工知能芸人の芸をあれこれ鑑賞し、分析している。一つ確かなことはシンギュラリティを信じる人も、ディープラーニングに無限の可能性を見出す人も「疑似科学」の人たちとは少し違うということ。

それゆえ、無茶苦茶な発言をしてもそれを識別することが難しい。とはいえこの「マッチポンプ芸」はなかなか見事だ。

日本企業の間でAI(人工知能)の理解が一向に進んでいない。中身はいわゆるIT(情報技術)化のような話が半分以上ではないか。今までもやっていたことをAIという言葉に換えて、マーケティングに利用しているだけ。意味がまったくないわけではないが、それでは世界で勝てるビジネスは生まれない。だから私は「日本でのAIの盛り上がりは中身のないバブル、いつはじけてもおかしくない」と警鐘を鳴らしている。

引用元:日本の社長にお手あげ:日経ビジネス電子版

君がそれを言うか。散々あることとないことをごちゃまぜにしバブルを煽っておいて、この「警告」そして最後の捨て台詞は「若者が素晴らしい!」である。

もはや、勉強もせず自ら動こうとしない企業の経営者に何を言ってもしょうがない。それよりも、やる気のある若い世代にチャンスを与えて、新しいことをやってちゃんともうけて会社を大きくしていけばいいのではないかと思う。やる気のある若い人にチャンスを与えたほうがましだ。(談)

引用元:日本の社長にお手あげ (2ページ目):日経ビジネス電子版

彼は人工知能と人工知能芸の達人であってビジネスの経験はない。それゆえしかたないとはいえ、この捨て台詞にはいささか失望する。あのねえ。GAFAはやる気のある若い世代が「自分で」起こした企業であってねえ。別に古い企業の経営者は関係ないんですけど。

彼の人工知能芸については、このブログにも記載するし今書いている本でも言及する予定。しかしこの捨て台詞から察するにとってもピュアでそれゆえ口がすべっちゃうんだろうなあ。