ゴミにリボン

2019-12-05 07:36

私の考えでは「マーケティング」というのは、ある製品に綺麗な包装紙を貼ったりリボンをかけたりする行為だ。

それは確かに重要な要素だが、本質ではない。つまりゴミにリボンをかけたとしても、ゴミはゴミである。何を言っているかと言えばこれ。

Twitter上で複数の漫画家がディズニー映画「アナと雪の女王2」を宣伝する漫画を一斉に投稿し、一部のユーザーからステルスマーケティングが疑われていた問題で、同作品の国内展開を手掛けるウォルト・ディズニー・ジャパンは12月4日、ITmedia NEWSの取材に対し、「依頼の段階で伝達ミスがあり、広告表示がなされなかった。意図して起きたものではない」と回答した

引用元:「伝達ミスだった」「ステマではないと認識」 アナ雪2の“ステマ疑惑”にディズニーがコメント - ITmedia NEWS

ディズニーの言い訳を信じる人は少ないと思うが、そこも問題ではない。問題は彼らと彼女たちが売ろうとしている映画がゴミだ、という事実。

長年映画をみてきて、映画のできと興行成績は必ずしも相関しない、ということを学んだ。いい映画でもうれないことはあるし、一作目のできがよく、続編を作るとゴミなのだが人がたくさん観に来る、というのもよくあること。アナ雪2はまさにそれである。

そうはいっても世の中には「マーケティング部門」というものがあり、日銭を稼ぐためには仕事をしなければならない。かくしていろいろな売り方を考えるのであり、試写会に漫画屋を招きステマ漫画をかかせる、と誰かが思い付いたんだろう。

彼か彼女かしらないが、マーケティング担当の努力は称えるがこうやって提灯漫画を量産したとこころで肝心の映画のできがよくなるわけでもない。そういう状況をさして「ゴミにリボン」と呼ぶこととしよう。