他人事

2020-02-19 07:40

「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざがある。つまるところ、それぞれにとってどれほど深刻であっても他人にすれば「どうでもいい」ことに他ならない。恋愛のあれこれも似たようなもので(私にとっては遠い昔の話だが)どれほど嘆き悲しもうとも、他人にとってみれば「ありふれたどうでもいい話」にすぎない。

不安に陥った人に、あなたならどのような助言をするだろうか。私は不安に悩むクライアントに対し、友人やチームのメンバーが似たような状況になったとき、自分ならどんなふうに相談に応じるかを考えてもらう。すると、どうしていいかわからなかった人も、すぐに健全な助言を思いつく。

「追い詰められた」「どうすればいいのだろう」「逃げ場がない」と思ったときは、「同僚がいまの自分と同じ苦境を抱えて助けを求めに来たら、どう声をかけるか」を考えてみよう。このように一呼吸置くと、より客観的になって、囚われていた思考の罠から抜け出しやすくなる。

引用元:不安を適切にコントロールする5つのヒント 思考の罠からどう抜け出すか | HBR.org翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

ゴータマが開いた悟りがなんだったのかについては結局後世の人が好きなことを言っている状態らしい。その説の一つに「まあどうでもいいよね」という悟りを得た、というものがある。自分に起こっていることを他人に起こっていることのように思えれば、「まあどうでもいいよね」と思えるかもしれない。