退職理由

2020-04-02 08:13

半年少し前に転職した。何度か退職理由を聞かれた。驚いたことにその度ことに自分が言うことが変わる。

転職は何度しても大きな決断であり、そこに至るにはあれこれ複雑な理由がある。そもそも理由は一つではないし、そのうちどれが支配的な理由かは自分にもわからない。人間は「なぜそうしたのか」とう理由に対して、嘘をつくことでも悪名高い。

会社からも何度か聞かれた。上司と人事である。しかしちょっと考えて欲しいのだ。よっぽど前向きない理由でない限り、退職願いを出すということはその会社に愛想を尽かしているということであり、愛想を尽かした相手に正直な気持ちを時間をかけて伝えようとする人がいるだろうか。

そもそも会社も上司もこちらの理由を真面目に聞こうなどとしていない。というか本当に相手の言葉を聞こうとしている人など滅多にいない。人間は自分がしゃべりたいことを口に出すのに忙しくて、相手の話などに興味を持っていない。

だから会社には「通りがいいだろう」理由を適当に述べる。お互い友好的に別れましょう。しかし自分でも驚くのは、友達に対してであっても、その度に言うことが変わることだ。なぜそそうするのか自分でもわからない。

私は無駄に記憶力が良い。過去のことを無駄に覚えている。そして数十年たってから「あれはああいう意味だったんだ」と思い当たることが多々ある。そして自分がその場で述べた「理由」が全く的外れなことがほとんどだったことにも気がついている。

ちなみに

求職してお断りをもらう時の「理由」は聞くだけ無駄である、と経験でわかっている。断られたということは、(どんな理由がならんでいようと)合わない、それだけのことだ。聞いたところで何も返ってこない。

なんでこんなことをいきなり書き出したかというと


「残念ですが…
   お断りの連絡が参りました。」
 

婚活男子
「バカな!そんなはずはない!
 話もすごく盛り上がったし、
 彼女だって楽しそうだった!
 
 俺は、なぜ断られた!?
 
 頼む、教えてくれ!
 本当の事を知りたいんだ!!」

 

「今まで、よく頑張った…。
    お前に教えられることは、
    もう何もない」
 
婚活男子
「いや突然バトル漫画の師匠にならないで!なんで!?なんでダメだったの!?頼むから本当のことを言ってくれよーーーーッ!!」
 


「だが断る」

引用元:本当のお断り理由は、あなたには言えない | 結婚物語。ブログ

婚活も同じなんではないかと想像するからなのだが。