御用学者の歌

2021-06-17 06:24

東大に松尾という教授がいる。人工知能詐欺で有名になった人だ。

人工知能の未来>

引用元: 人工知能は生命と同じく「目」を手に入れ、爆発的に進化する――AI研究の第一人者・松尾教授が語る企業と消費者のコミュニケーション変革

これは彼が2016年に言っていた人工知能の未来予想図。今年は2021年だから自動運転とか農業の自動化がすでに行われているはずだった。来年くらいには介護、調理、掃除も人工知能がやってくれるそうだ。楽しみである。

人工知能詐欺師はこういう無責任な言説を振り撒き、それが外れるとそっと口をぬぐって知らんぷりをする。しかし最近思うのだ。そうした言説ができるというのは一つの才能だと。(彼の言説に対するより詳細な批判は「 「人工知能ってなんだか怖い!」から始める人工知能概論」を読んでね)

デタラメでもホラでもそれを振りまくことで金を引っ張ってくる。それによりいろいろなことができる。私はここでブログに「詐欺師だ」と書くだけで何も成し遂げることができない。

しかし

私は世の中の役にたってはいないが、あまり世に害はなしていないと自負することもできる。いや、松尾教授はお前より世の中に貢献しているぞという人もいるだろう。しかし彼は明らかな害もなしている。

現職大臣が、国のITプロジェクトからNECを干すと放言して問題になっている。それには続きがあり、彼が懇意にしている松尾教授関連のスタートアップを持ち上げていたらしい。その音声が文春に掲載されると知った時の松尾教授のTweetがこれだ。

松尾 豊 on Twitter: "それから、スタートアップはすごく真面目に一所懸命頑張っているので、文春さん邪魔しないで! https://t.co/0XZxSdmbqV"

引用元:[B! AI] 松尾 豊 on Twitter: "それから、スタートアップはすごく真面目に一所懸命頑張っているので、文春さん邪魔しないで! https://t.co/0XZxSdmbqV"

「文春さん邪魔しないで!」と言い放つこの神経。自分が大臣に取り入って(正規のルートではなく)売り込んだプロジェクトが「文春」に邪魔されている。真実を公開されることが「邪魔」なのか?

こうした神経からはやはり学ぶところがある。これくらい面の皮が厚くなくては人工知能詐欺師など務まらないということなのだろう。