Apple Watchの軌跡

2021-06-01 07:27

思えばApple Watchが発売されてから六年にもなるのだな。発売当初、電車の中でこれみよがしに装着している人を見かけた。何に使うのだろう、と思った。

先日親戚の集まりがあったのだが、そこでApple Watchを使っている人が四人いたのに驚いた。皆新し物好きとかそんなことは関係なく普通に使っている。

Yes, the initial Apple Watch release was a little uncertain about what to focus on.

引用元:Daring Fireball: Google and Samsung Claim to Be Merging Wear OS and Tizen Into a Unified OS for Watches

Apple Watchが何か、については多分Appleもわかっていなかったと思う。最初は100万円を超える超高額モデルが存在した。私は恋人の間でタップを交換したり、ハートビートを交換する機能が当たると思ったが(いつも通り)ハズレだった。半分冗談でポケモンGoがキラーアプリになるのではないかと書いたこともあったがもちろんハズレだった。

AppleとWatchのユーザが発見したApple Watchのキラーアプリは、通知と健康チェックだった。私が一番よく使う機能は、メールのチェックとタイマーである。頭が悪いので、お湯を沸かしてそのままにすることがよくある。5分にタイマーをしかけておけば安心。あと一日の消費カロリーも記録しないとね。それと朝のジョギングのペースと時間、それに距離の把握か。

iPhoneよりもApple Watchの方が「おもしろいけど何に使うの?」という度合いが大きかったように思う。それゆえ発売開始からAppleがどのように「キラーアプリ」を見出してきたかという軌跡はとても興味深いもののように思える。

最初はよく考え、自分たちの提案を世の中に出す。その上でユーザが実際に何に価値を見出しているかをよく考え、その上でさらに提案を出す。このプロセスはそれこそ何かの教科書に載せるべきと思うのだが。