金メダルの意味

2021-08-04 06:28

大騒ぎの挙句日本でオリンピックを開催している。無観客でもそれなりに盛り上がっているようだから、これからオリンピックは全部無観客にしてはどうか。警備とか楽になるし。

私は今度のオリンピック開催の判断は正しかったと思う。(個人的には消極的反対だったが)それについては話が長くなるので、また改めて書くことにする。今日書きたいのは

「それで、金メダルに何か意味あるわけ?」

である。

国別のメダル獲得数を眺める。するとある国がないことに気がつく。東ドイツだ。おかしい。あらゆる種目であれだけメダルを取っていたのに、、と書くとこれだから年寄りは困る。東ドイツはとうの昔になくなっているではないか、とかそういう問題ではない。ドイツもほとんどメダルを取ってないのだ。

じゃあドイツの国力は衰えているか?と言われれはそれは全く関係ないと答える。じゃあメダルの数になんの意味があるのか?なぜこんなことを言い出したかと言えば

主に少年犯罪を扱う弁護士から、スポーツ推薦で進学した生徒や学生が挫折を機に犯罪に手を染めるケースが後を絶たないと聞いた。いとも簡単にアイデンティティが崩壊するその様を、とても心配しておられた。成長期の子どもに相応しいスポーツのあり方を、早急に模索しなければならないと思う。

引用元:平尾 剛 / 『脱・筋トレ思考』(ミシマ社)絶賛発売中!さんはTwitterを使っています

スポーツは金になる。これは事実だ。そしてそれは悪いことではないと思う。いろいろな強みを持った人がそれを生かして生計を立てる道を増やすのだから。

問題はその過程で生産・破棄される大量の少年スポーツ兵隊、少女スポーツ兵隊のことだ。

スポーツさえやれば、どんどん進学でき、全てが不問に付される。そうやって10代を過ごし、そして99%は破棄される。その時なんの知識も技術もなく、スポーツ以外に何も知らない人が野に放たれる。

そうやって不幸な少年兵、少女兵を大量に作った上での金メダルには価値はない。日本もうそんな虚像に縋らずともやっていけるはずだ。

しかし

そうやってスポーツ:野球以外何もしらない人間を大量に集め、そのなかから選抜したはずの日本プロ野球が国際試合でいつもやられるのを見るのは実に面白い。あれは一体なんなんだろうね。

オーストラリアの乾いた大地を疾走するトラックの車内。
「ところで相棒、バックミラーにかかってるこの銀色のメダルは何なんだ?」
「いや、ちょっとしたお守りみたいなもんさ」
「おい、ちょっと待てよ。これ、本物の銀じゃねえか!」
「そんな目で見るなよ。昔、あるスポーツの大会でもらったのさ。そう、俺はオリンピックに出たんだ」
「オリンピック? 冗談よしてくれ。あれは選びぬかれたスポーツエリートだけが出られる大会だろうが。お前みたいに一日中トラック転がしてる奴がどうやってオリンピックに出るんだ?」
「それもそうだよな、ハハハ。」
「わははは」
 しかし、遠い地平線を見る運転手の青い瞳には、ある一日の光景が焼きついていた。ありあまる資金で高級ホテルに泊り、薄ら笑いを浮かべながら会場に現れる東洋人の球団。彼らのほとんどが一年で一万ドル以上を稼ぐプロの選手だという。
 若いオージー達は燃えた。そして、全力で立ち向かい、ぎりぎりの勝利を掴みとったのだ。たいていの人間が野球というものを知らないこの国では、誰も彼らを賞賛しなかった。しかし、胸の奥で今も燃え続ける小さな誇りとともに。今日も彼はハンドルを握り続ける。



アテネ五輪野球日本代表を下したオージー代表の職業

1右 土木作業員
2中 電気会社勤務
3三 倉庫番
4左 食品会社勤務
5一 時間給労働者
6二 倉庫番

7遊 倉庫番
8捕 喫茶店経営
9投 ピッチャーパン屋さん

パン屋さんに完封負けww
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引用元:オーストラリアの乾いた大地を疾走する - 名文コピペR18 - Seesaa Wiki(ウィキ)

スポーツ推薦でも、ちゃんと勉強させるようにしようではないか。それで金メダルの数が激減しても大いに結構。