未来を予想しよう

2022-01-01 10:52

いきなり引用である。

【コラム】10年前のCES 2012を振り返る「Ultrabook、Noka Windows、全家庭に3Dプリンターを!」

10年前のCESのトピックというか流行りである。結果として成功したもの、滅びたもの、いろいろである。どれもこれも一流企業が語っていた「今年の流行り」だからそれなりに根拠はあったのだろう。

2012年に「十年後にはAppleがIntelが足元にも及ばないすごいPC用CPUを作り製品化する」などと言っても「Apple信者乙」と言われて相手にもされなかっただろう。

ここ2-30年のイノベーションについて考えることが多い。少なくともその範囲では「起こりうる可能性の中で慎重かつ大胆に選択し、それを徹底的に追求する」ことしかないのではないかと思っている。iPhoneはまさしくそうした製品であったし、AWSもTeslaもそうだ。

問題は可能であり、かつ可能性を秘めた分野を勇気を持って選択し、それを徹底的に追求すること。こう書くのは簡単だが、実行はとても難しい。しかしそうでなければ出来上がるのは数々のiPhoneキラーやGMが発売していたEV-1の類であり、偉大な製品の開発ストーリーにサイドストーリーとして語られる存在にしかなり得ない。

EV1

DetroitでこのEV-1が路上を走っているのをみた。それは確かに「ああ、なんだか違うな」と思える車ではあったが、絶対に乗りたいと思えるような車ではなかった。これが「これでいい」と作った製品の末路である。

というわけで話は単純だ

「これはいい」

と心から思えるものを作る。サービスだろうが製品だろうが。しかし「これでいい」はEV-1になる。そして驚くほど多くの人が「これでいい」と「これはいい」の区別がつかない。だから十分条件ではないが必要なのが「観る目」である。それととにかく徹底して行動すること。

というわけで今年もがんばろう。