ゴータマは行く!

2022-03-20 07:21

私はあらゆる状況を想定し、いつも「この場合にはこうする」というシミュレーションを行なっている。できるビジネスパーソンはこうでなければならない。

先日ふと考えた。「もし100億円自由になる金があったらどうするか」そして思いついたのだ

「”ゴータマは行く!”という映画を作ろう」

と。

仏教について調べれば調べるほど、日本で仏教と呼ばれるものがゴータマ本来の言葉からはかけ離れたものであることを知る。そもそも阿弥陀仏ってなんだよ。にもかかわらず現代の日本で商業的に大成功をおさめているのはその阿弥陀仏を崇める「仏教」だ。ほれ、つい言っちゃうでしょ。ナンマンダブ、と。しかしそれとて日本の一僧侶を崇めている仏教に比べればマシかもしれない。


頭を剃り、修行者の格好をしているからとて、

その人がこの悟りの道を歩んでいる僧侶なのではない

まさしく僧侶の姿をしていたとしても、本物ではないものがいる。

いや、むしろ、そういう者はとても多いのだ。

彼らはたちが悪い。慎みがない。いつわりを口にする。

欲望に満ち、金銭を貪ることに精を出している。

彼らは、悪人そのものである。悪い行いと悪い心に満ち溢れている。

彼らはこの悟りの道をいく者ではない。

引用元:超訳仏陀の言葉 p93

日本の「仏教」がそうした謎の行為に明け暮れている間に、「マインドフルネス」が大きな注目を浴ている。本来なら

「今頃そんなことに気が付いたの?僧侶ははるか昔から人々に瞑想を教えているのに」

と鼻で笑わなければならないのに。

というわけで映画である。ブツダの生涯を「パンクの魂を持った青年の物語」として描くのだ。なぜかって?

70

妄執の消滅を求めて、怠らず、明敏であって、学ぶこと深く、こころをとどめ、理法を明らかに知り、自制し、努力して、犀の角のようにただ独り歩め。

73

慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修め、世間すべてに背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

74

貪欲と嫌悪と迷妄とを捨て、結び目を破り、命の失うのを恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。

75

今の人々は自分の利益のために、交わりを結び、また他人に奉仕する。今日、利益をめざさない友は、得がたい。自分の利益のみを知る人間は、きたならしい。犀の角のようにただ独り歩め。

この言葉からロックの魂を感じないか?

そして難癖をつけてくるインテリに対してラップバトルで戦うのだ。紋切り型の日本仏教が並べ立てる言葉ではなく、一人の青年が道を切り開くための言葉を使って。

ここ二年くらい葬式にでることが何度かあり

「そもそもこのお経というのは何語なんだ」

「なぜわけのわからない言葉で語るのか。いいことを言っているのなら、日本語でわかりやすく話せばいいじゃないか」

とずっと考えていた。というわけで、そうした間違った姿、そしてゴータマが本来述べていたのはそうした妄言ではなく、ロックの魂を持った激しい言葉だったことを世に訴えるのだ。

というわけで、とりあえずやることは決まった。あとは100億円儲けるという些細な問題を解消するだけだが。