JavaDiary-サイトの引越し Part2

五郎の入り口に戻る

目次

映画を見終わり、地下鉄で実家に戻る。何がいけなかったのだろう。そういえばメール転送設定をやるときにDNSサーバーを書き換えたような気がして来た。そもそもDNSサーバーとは何か?インターネット上の住所はIPアドレスというもので指定される。192.168.0.7とかそういうやつだ。しかしこんなもの人間は覚えていられないし、時々変わりもする。だからotsubo.infoというドメイン名を金を払って使っている。これは人間にとってはわかりやすいがコンピューターが理解できるのはIPアドレスの方。というわけで、

「ドメイン名を聞かれたら、それに対応するIPアドレスを教えて上げますよ」

という機能が必要であり、それがDNSサーバーと呼ばれているものだ。たぶん。

メール転送設定をやるとき、それを書き換える表示があったように思う。「なんだかわかんないけどやっちゃえ」と思ってボタンをおしたのだが、あれがまずかったのではなかろうか。そう考え実家に戻るとお名前.comで設定した転送のあれこれを削除する。しかしお名前.comには「転送設定を削除するだけでは、メール転送は解除できません。」とかわけのわからないことが書いてある。おまけにメール転送のところをよーく読んで見ると

ご取得済みのドメインで、すでにサーバーをご利用いただいている場合、お名前.com転送Plusサービスはご利用できません。

引用元:ドメインNavi

と書いてある。ああ、だからちゃんと説明書きを読めとあれほど(言ってません)

これは困った、というわけでサポートにメールをなげる。メール転送設定解除はどうすればいいんでしょうか?しかし今が年末年始休業期間中ということに気が付く。返答が来るまでに時間がかかるかもしれない。というわけで自分であれこれ調べる。どうやらさくらのサーバーで独自ドメインを使うときは、さくらご指定のDNSサーバーを使う必要があることを知る。もちろん13年前にこの設定をしているわけだが、そんなことは覚えちゃいない。とにかくお名前.comでDNSをさくらのものに設定してしばらくたつと、元どおりサイトが見られるようになった。これで一安心。先ほど削除してご機嫌になっていたさくらのメール転送設定も復活させる。一件落着、さあゆっくり寝よう。しかし布団の中で考える。そもそもお名前.comを使い続けるのは正しいことなんだろうか?

最近お名前.comから異様な頻度で「ドメインの契約を更新しましょう。今なら割引!」というメールが飛んでくることに気がついていた。二つ持っているドメインのうち一つをそれに応じて更新したのだが、なんと2023年まで更新してしまっている。なんだこれは。

そして今回の一件でお名前.comに何度もアクセスしたのだが、その度にげんなりする。アクセスするのは久しぶりだからどこに何があるか覚えちゃいない。トップページに「ドメインnaviログイン」というボタンがあるから押す。するとログインできるのだが、いきなり表示されるのが

「ドメイン契約更新」

のページである。なんだこれは。残り日数はたくさんあるし、今はそれどころではない。正しいボタンをようやく探してドメイン一覧ページに行くともれなくこの表示である。

【重要】契約更新について
更新手続きを忘れて失効してしまったドメインが再取得専門業者に取得・流用され、それまでのブランドイメージや信頼が毀損するトラブルが急増しています。
ドメインを一度失効してしまうと、取り戻すことは極めて困難です。 今一度その財産価値をご確認のうえ、 契約更新手続きをお早めにお申込みください。

引用元:ドメインNavi

これが「契約更新率をKPIにされたかわいそうな担当者のやったこと」ならいいのだが、お名前.comはこんなにも契約をほしがっているのか?ひょっとすると経営が危ないのではないか。そんな気がして来る。

おまけに前にNiftyから移動した時に感じた「どこに何があるかさっぱりわからない」サイト構成はお名前.comにも当てはまる。「これはどこに書いてあるのか」とイライラし、至るところで「契約を更新しろ。さもないと災いが降りかかるであろう」という呪いがかけられる。

もうこんなサイトに関わりあうのは御免である。そう考え他のドメイン管理会社がないか調べ始める。しかしろくなものがない。お名前.comは「有名」なGMOというグループ会社らしいのだが、他に見つかるドメイン管理会社のうちいくつかはGMOグループ。もうGMOは堪能した。というか日本のチンピラインターネット会社はこりごりである。

そのときふと「あれ?Googleってドメイン管理やってなかったっけ?」と思い出す。調べてみれば確かにGoogle domainsというサイトが存在する。気になる「beta」という文字もついているが、見なかったことにする。

などと布団の中で考えているうち、「もうGoogle Domainに移行しよう」と考え出す。翌朝Google domainについてあれこれしらべるとmail forwardingといって、メール転送してくれる機能がある。見た限り「サーバーのドメインと両立は無理よ」とかいう但し書きはない。ということは一度挫折した「さくらインターネット脱出計画」も復活できるかもしれない。

というわけで、もう移行してしまうことにする。幸いなことにお名前.comからGoogle domainsへの移行について書いてあるサイトがいくつかあり、その通りにあれこれ手続きを進める。途中「あれ、またサイトが見えなくなったか」と泡を食ったが、しばらく待ったら表示されるようになった。メール転送もちゃんと動いている。これであとはGoogleが「domainは儲からないから中止」と言わないことを祈るだけである。

さて、あとはサイトをS3に移動するだけだ。久しぶりにAWSにログインする。以前一度試験的に使ったことがあったのだが、そのあと放っておいたのだ。ところがログインすると

「このアカウントは凍結されてます。使いたい時はサポートに連絡してね」

という表示が出る。そういえば使ってないのに課金されても困るから止めたような記憶が蘇る。まあ何事も簡単には進まない。というわけで、AWSのサポートに投げたメールの返事が来るまでの間、こんな文章を書いている。


前の章目次| 次の章