題名:Java Diary-98章

五 郎の 入り口に戻る
日付:2009/7/31
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Goromi-Tube Part4

あれこれやっているうち

”えい。もうこれで公開してしまえ”

という気分になる。自分で使っているぶんには気にならないけど、人様に見せるときには気になる部分を二つほど直し、あっさり公開する事 にした。説明書をつけようかとも思ったのだが、面倒なので

”適当につんつんしてください”

とだけ書いた。

さて、誰か使ってくれるのだろうか、とログを見る。告知を見た何人かが使ってくれたようだ。開けてみる。最近はやりの言葉で検索する。 あるいは2−3回つつく。おしまい。ログからは読み取れるのはそうした使い方ばかりである。

そうだよなあ。作った人間でなければこんなものだよなあ、と思いつつ寝る前はやはりBACHと入力し検索キーを押す。いつのまにか Black BirdというThe Beatlesの曲になっているのがこのインタフェースの醍醐味なのだが、誰もそんなことは気にしない。

さ て、世間様の反応がどうであろうと自分自身の必要性は依然として存在している。次にやるのは表示されている写真のサイズをきちんと画面のサイズに合わせる ことだ。そんなこともやっていなかったのか、と言われるかもしれないが、そのとおりです。すいません。最初写真というかImageの幅をしていしてやれば いいと思っていた。実際元のサイズより小さくしてやる場合にはこれでうまくいう。しかし大画面で確認して気がついたのだが、元のサイズより拡大しようとし ても、余白が増えるだけだ。

はて、なぜこんな簡単なことができない。そのうち別のscaleX,scaleYというものを指定する事を知 る。さあこれでできるぞと思いコードを書くがろくに動かない。これはGoromiの時にも問題にったことだが、一度Imageが表示されるまでもとの大き さがわからない。大きさがわからなければ拡大縮小のしようもない。あーだーこーだやりながらようやく問題を(表向き)解決する。

次にやるのは、”何かみせろ”と言われたときのアルゴリズム実装だ。そもそもそんな曖昧な要求ではなんともしようがないのだが、そこを なんとかしなければGoromiではない。何も考えずに使うインタフェースというのが基本路線なのだ。

な どと考えつつ使用状況を見てみる。実際に人様が使っているか、どう使っているかがわかるのがWebアプリケーションのいいところだ。すると最初だけ数人の 人が触ってくれたが、また自分だけに戻った事を知る。今度はより多くの人が見ている場所で公開する。より多くの人が最初だけ使ってくれ、ポツポツとだがそ の後も使ってくれる人がいるようだ。例えば他の人がクリックして観た動画を、シャッフルして提示するのはどうだろう。これには後述するような問題も あるが、少なくとも人の興味を引いた動画であるからそんなにひどいこともなかろう。

そ れを実装し始めると、結構根っこの部分にまで立ち戻って改修が必要なことがわかる。自分をのろいながら改修する事しばらく。いきなり表にだす前に裏に展開 する。(Google App Engineにはそうした機能もそなわっているのだ)つんつんやるとそれなりに結果が表示される。しかし自分が好奇心にかられ”手が滑って”クリックした 動画がそのまま表示されるのもいかがなものか。であれば、クリックした動画の関連する動画の一番最初にでてきたものを出せばいいのではなかろうか。ごそご そ。

理屈の上では単純なアルゴリズムなのだが、実際に作り出すと思ったより手間がかかる。それと同時にある事に気がつく。8/20にアクセスしたのは私だけだったのだ。なんという既視感。このサイトを初めて公開したときもそうだったなあ。

な どと感慨に浸っている場合ではない。使ってもらってなんぼのアプリケーションではないか。ではどうしたいいのだ。といかく検索エンジンでGoromiなど という怪しげなキーワードではなく、ひっかかってもらわなくては困る。全面Flashで作られたサイトを参考に、キーワードを設定する。しかしMETAタ グなんて、とうの昔に根絶されたかと思ったが今はそれしか頼るものがない。あるいはわざとらしくタイトルにVisual interface for Youtubeとでもいれてみるか。

こうやって人集めことを考え始めると、前職でやっていた”研究の評価”というのがいかにいい加減なもの であったか痛感する。とにかく人間を集め”これをこれから30分使え”と命令する事ができるのだ。そのインタフェースが有効か、面白いかなどはアンケート など聞いてもわからない。今のGoromi-Tubeのように誰も来なくなれば、それが一番明白な評価というものだ。つまりつまらないのである。

な どと開き直っていてもしょうがない。細かいところを次々改修していく。まず行ったのは”つこれが終わったら観る”という待ち行列機能の実装である。それま では動画をクリックすれば問答無用で現在再生中の動画を中断し、クリックした動画を再生していた。潔いと言えば言えるのだが表示されている動画の中から

”これもおもしろそうだが、こちらも捨てがたい”

というものがあるとき、これでは困る。

というわけで動画をすぐに再生するか、あるいは待ち行列に入れられるかを選べるようにする。ここでポップアップメニューなんぞ使っては台無しである。ではどんなインタフェースにすべきか。あれこれネットをあさっていて見つけた

”動画閲覧サイト”

のインタフェースを参考にして、実装する。

そ こまでできると、さて、と思う。次にやりたいことは決まっている。ログイン機能の実装だ。なぜログインが必要か。まず観ている動画を”お気に入り”に入れ たいと思う事がある。というかしょっちゅうある。これを実装しようと思えばなんらかの方法でログインさせる必要がある。また履歴もとりたい。いや、理論的 にはログのデータベースを漁れば履歴がとれるはずだし、一時それで公開もしていた。しかしとても遅いのである。少しご機嫌斜め(誰がだ)の時に履歴を閲覧 しようとすると相当長い間待つ事に成る。あまり待ち時間が長いので、一旦その機能を外してしまった。

というわけでログインだ。しかしこれも 一筋縄では行かない。一番簡単(新しい事を覚えなくてよい、という意味で)に行うには、自分でユーザIDとパスワードを管理すればよい。しかしこの方法表 向き簡単そうだが、人様のパスワードをあずかったり、あるいはユーザIDを管理するなどという大それた仕事が私のようなチンピラにできるものだろうか。い や、できない。

というわけでここはあっさりGoogle様にお願いする事にする。日記を作ったときにも使ったが、あれこれやるとGoogle accountでログインできるようになるのだ。しかもこの場合パスワードのような恐ろしい情報に触る必要はないのである。ああ、気がらくだ。

し かしこちらには問題がてんこもりである。そもそもGoogleはYoutubeを買収したのだが、両者のアカウントが同じなのかそうでないのか今ひとつわ からない。あれこれ情報を漁ると、Google Accountにログインするやりかたについての説明文書があり、Youtubeのアカウントにログインした後で得られる情報にアクセスする方法に関する 説明文書がある。それらが関連しているのかいないのかもよくわからない。

とはいえ、ここを避けていては進歩がない。現実逃避するために細かいところをあれこれいじってみたりするが、問題は依然としてそこに残っている。

そうこうしているうちに本業が火を噴き始める。とはいっても私がやっていることは荷物の受け取りと発送だったりするのだが、そのおかげで9月にあった5連休は華麗につぶれてくれる。

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注釈