日付:2005/12/26
というわけで私は自分が泊まっている場所を通り過ぎ更に先へ向かう。距離的には近いのだが、結構アップダウンがあるので「歩かなくてよかったなあ」と思う。そのうち「150m先右折」と看板がでてくるのだが、150mとはどこだ。カーナビでも散々悩まされる距離表示だが看板でもやっぱりいやだ。そのお姿は見えているというのに。
というわけで速度を落としきょろきょろしていると思いっきり後ろの車を邪魔していた。クラクションもならさず辛抱してくれたおじさんありがとうございます。こんなところで謝ってもしょうがないけどすいません。
間もなく立派な入り口が見えてきた。どことなく異国情緒が漂っている。駐車場に車を止めるとまず下からその立派なお姿を拝見する。
確かに綺麗な造りだ。パンフレットによれば
「国際作品コンテストで第一位をいただき、名実共に世界一美しい観音さまです。」
とのことだが、そもそも国際作品コンテストとはなんなのであろう。隣にはこのように観音のひな壇がある。
近づいてみると人の名前がプレートに刻まれているので、なにがしかの寄付によるものかもしれない。入り口とおぼしき建物は異国情緒に満ちている。
ここから見上げるとなかなか立派なお姿を拝見することができる。
というわけで中に入る。受付と思しき机には誰もない。はて、どうしたものかと考えていると奥に食堂があり、その調理場にいた女性がこちらに向かって歩いてきてくれた。食堂のおばちゃん兼受付嬢ということなのだろう。500円払うとさっそく入場。靴を脱いで廊下を歩く。脇にはずっと下駄箱が並んでいる。何故このように長大な下駄箱があるのかと思えば観光バスが来たときの為で、下駄箱事にちゃんと号車番号まで記載してあるのであった。
足下にたどり着くと中に何かがある。正直言ってここらへんな極めてまともなので、あまり(私のひずんだ目から見た)おもしろみはない。エレベーターで上に上がる。
すると強烈な異国情緒- というかスリランカテイストが飛び込んでくる。何故スリランカと言えば、ここの観音はスリランカからお釈迦様の歯をもらっているのだそうな。帰りは少し階段を降りてみる。例によって壁際にはたくさんの観音様が飾られている。
そして螺旋階段から下を見れば例によって高所恐怖症の私の腰が抜けるような光景が見られるのであった。
というわけで素直に降りてくる。スリランカ風味を除けばインパクトという点では今ひとつであっただろうか。などと考えていると車に乗って宿に戻る途中、高松から乗ろうとしたフェリーの券売場で観たポスターが思い起こされる。なんでもここでは音楽説法なるものが行われているそうだ。今日は時間が合わず断念したが、この分だと平日は一人で聞かなくてはならぬようだ。それもいやだなあ。いずれにしてもこのポスターは結構インパクトのあるものだが。