私のMacintosh-iPhone 5S

五郎の入り口に戻る

目次

さて、話はここで5年ジャンプする。(そんなに使っていたのだ)
私は極めてご機嫌にiPhone4Sを使っていた。しかしAppleからは毎年容赦無く新しいiPhoneが登場する。会社でアプリを開発しておりその試験のためにいろいろな機種で動かしてみる。iPhone5とかiPhone6を触ったあとに自分のiPhone4Sを触ると

「分厚いレンガ」

のように感じる。重いし厚いし画面が小さい。いや、そんなことを考えては負けだ。しかしだんだん無視もしていられなくなる。新機種の発表に合わせiphoneのOSが新しくなり、古い機種では動かなくなる。iOS9が出る時には切り捨てられるだろう、と覚悟していたがなんとか動く。とはいっても機能制限付きである。翌年のiOS10ではさすがに動かなくなった。とはいっても日々の使用に支障はない。最新OSで提供されている便利な機能は見なかったことにして、私は概ね幸せに暮らしていたのである。

とはいっても、アプリをインストールしてさあ使おうと思うと

「この機種では動作しません」

というエラーメッセージを見ることも増えてきた。それが決定的になったのは2016年7月にリリースされたポケモンGo。子供はこのアプリの登場を心待ちしていた。私が北米でおこった大騒ぎの様子の動画などをみせると食い入るように見ている。それから数日後、休日の朝に日本でもリリースされた。さっそくiPhone4Sにインストールし起動させる。

すると起動中の画面がやたら長く表示され、ようやくログイン画面が表示された。やれうれしやと思ったらそこから進まない。これはどういうことか。泡食ってネットで調べてみると、iPhone4Sは動作対象機種から外れているという。

がびーん、となる。子供達の期待をどうすればいいのか。そのときふと思い出す。うちの奥様はソフトバンクのiPhone5を使っていた。しかし月々の払いが8000円にも達する。そんな出費を許容できるほど我が家は裕福では無い。というわけで奥様も合わせてIIJのファミリーシェアプランに乗り換えた。この乗り換えではソフトンバンクにいろいろ面倒な目にあわされたが、彼らがいなければそもそも日本にiPhoneは入ってこなかったかあるいははるかに高額だった可能性もある。だからぐっとこらえる。その少し前に奥様のiPhoneをSEに切り替えていた。なぜかというと5のバッテリーが膨張しだしたから。

それ以来iPhone5はお蔵入りしていたのだが、あれを活用するべきときかもしれない。すなわちiPhone5はポケモンGo専用機とし、iPhone4Sのテザリング機能を利用し、インターネットに接続するのだ。試してみるとちゃんと動く。それどころかiPhone4Sと5は1年しか違わないのに、ポケモンGoがちゃんと動く。この動作速度の差異はどういうことか。毎年Appleが中身も含めて大きく改良していることの証か。

というわけで、私は2台持ちの男になる。どこに行くにもiPhoneを2台持ち歩きポケモンをポチポチと捕まえる。

さて

そんなことをやっていると「そろそろ4Sを更新しなければ」という気になってくる。問題はどのタイミングで乗り換えるか。それまでiPhoneは2年おきに大きく更新されてきた。そのサイクルが正しければ、2016年にでるiPhone7で大きく何かが変わるはず。そう思って生きてきたのだが、リークされてくる情報からするとどうもiPhone7はiPhone6の改良版になりそうである。iPhone6も悪いとは思わないが、「どうしてもこれがほしい」というほどではない。これはもう1年iPhone4Sにがんばってもらわなければならないか。

などと考えているうち2017年になった。MacBook Airはもう7年使っていることになる。これまでに使ったMacの中で抜群の長寿命だが、そろそろ変えるべきではないか。外でプレゼンをすることがあるのだが、広く使われてきたVGAに変わり、HDMIしか用意されないことが増えてきた。そしてどうもMacBookAir(late 2010)はHDMIと相性が悪い。一度繋がらなかったことがあり、それ以来びびって外で発表する際にはサンダーボルト対応のMac Book proを担いで行っている。プレゼンテーションのためだけにMacを2台持ち歩くのはどう考えても間違っている。他にもAirPlayとかAir Dropとか細かいところで対応していないのが「面倒だな」と思う機会が増える。もっと言えば、2012年にはiPadも購入しており、そちらも画面が割れて更新を必要としている。買いたいものは多いが、お金はない。はてどうしましょう。私は6月8日の早朝こう書いた。

さて、久々にWWDCで多くのハードウェア、あるいはサービスの発表があった。ここで悩みが始まる。
6年間使ったMac Book Airは12inch MacBookに置き換わる予定だ。Tim、大丈夫だよね?今年の秋にかっこいい14inch MacBookなんかださないよね?
さて次の問題は
私が使っているiPhoneは依然として4S.しっかり動く。とはいってもOSは9のまま。この秋には11がでるというのに。というわけでそろそろ買い替えを考えなくてはならない。問題は
・機械的トラブルと、超品薄と高い価格を乗り越えてiPhone8(とかそんな名前)を目指すか
・しばらく「問題ない」機種でやりすごし、新しいデザインが落ち着くのをまつか

引用元:ごんざれふ

この後あれこれ考えた挙句

もう観念してiPhone SE買おうかな」

という結論に達している。とはいっても本気で買おうとしていたわけではない。「iPhone8がでてから考えますかねえ」くらいに思っていただけだ。しかし私は忘れていたのだ。電子機器には心と耳があるということを。彼だか彼女だかは知らないが使用者が何を言っているかを常に聞いているのだ。

この文章を書いた午後、私は電車で場所に移動していた。その間もポケモンGoは怠らない。移動中は使えないが、停車した際にポケモンが現れるかもしれないし、ポケストップからアイテムが入手できるかもしれない。しかしある駅で

「インターネットに接続されていません」

という表示がでる。おや?と思うが、iPhone4Sのテザリング機能はとにかくトラブルが多い。またリスタートして繋ぎ直しか、と思う。操作し始めると画面が普段と違うことに気がつく。iPhone 4Sのテザリング設定画面にそもそも「Wifi経由でテザリング」という項目が表示されていないのだ。

がびん、となりトップ画面に戻る。するとWifiに関する項目が全て表示されなくなっている。携帯電話の電波による通信はちゃんと行えているようだが、Wifiが動かなくてはポケモンGoができない。いや、本来何をダウンロードするのにも携帯キャリアをつかわれるとそちらの容量が減って大変だということなのだが、日々の使用で困るのはポケモンGoである。

家に帰ってからあれこれ検索する。するとこの「全てのWifiの表示がオフになる」というのは時々発生する問題らしい。まずソフトウェア的な「●●のリセット」というのを試す。結果はかわらない。となると問題はハードウェアとしか思えない。これまた調べると、運がいい場合、Wifi用チップは無事で、ただ半田付けだけがいかれている可能性もある。もちろんチップ自身が死んでいる可能性もある。いずれにせよ、私の手に負える話ではない。あれこれ調べ会社のお昼休みに近くの修理屋に持ち込む。すると「このパターンはみたことがないなあ」と心もとない返事である。裏蓋を開けてくれたのだが、どうやら簡単な配線の問題とかではなさそう。となるとマザーボードの修理になり、結構お金がかかるかもしれません、と言われる。覚悟していたとはいえ話は面倒になってきた。私は礼を言って会社に戻る。

ここで費用対効果のことを考え始める。マザーボードの修理となるとどう安くても1万円以下ではすむまい。はたしてそれだけの金をかけてiPhone4Sを使い続ける意味はあるだろうか?それまでにちょこちょこ調べて中古ならば1万円台でiPhone5Sが買えることがわかっている。つい24時間前まで「iPhoneSEかな」といっていたことなど忘れ、私はiPhone 5Sを買うことに決める。なんたって安いし。5Sで動かないソフトのテストは会社のiPadを使ってやろう。


2017年の秋にでると噂されているiPhone8ではとうとうデザインが変更されると噂されている。当初それを買うつもりだったが、デザインが大幅に変更された直後というのは問題がでることが多い。それでなくても、おそらくiPhone8は大量に生産できず、入手困難&高値になることが予想される。来年になれば少しは状況が落ち着くだろう。だから中古iPhone5Sには一年半がんばってもらえばよい。
そう割り切ってAmazonでiPhone5Sの中古を購入する。税別12,500円。説明には「本体のみです」と書いてあった。Amazonから段ボールが届いたので開けてみると、本当に本体しかない。電源コードとか箱とかイアホンとか全くなしである。理解していたこととはいえ、みなれたAmazonの箱に、iPhoneがむき出しで貼り付けられている姿はなかなかシュールである。私があれこれやっているのを子供が見つけて「お父さん、どうするの」と聞く。かくかくしかじか。iPhoneを替えるのだよ、と答える。そのセッティングを是非見たい、というので「では君たちがいるときに交換することにしよう」と約束する。

さて、この機種変更に伴い、IIJで使用していたSIMもiPhone4S用のマイクロSIMから5S用のナノSIMというより小さいものに変更する必要がある。iPhoneはあっというまに届いたが、SIMの方は手続きがあるため、日にちがかかる。それまでずっとIP電話でこなしてきたが、なかなかつながらなかったり、音声が遅れたりして使い勝手が悪い。この際音声付きのSIMに変更する。すると運転免許の写真をアップロードしたり大変である。しかし手続きは滞りなく進み、IIJから「SIMを出荷しました」という連絡がある。
その間ポケモンGoは基本的にお休みである。なぜここで「基本的に」と書くかといえば、お休みになっていないからだ。家から少し歩いたところにポケモンジムがある。そこでのジム戦というものに勝利するとボーナスとして10ポイントもらえる。同じポイントお金で獲得しよとうとすれば、十円弱必要である。この10円を見送ってもいいものだろうか、いやよくない。

というわけで、何をしたかというとiPhone4SをMacにUSBで接続し、MacからWifi経由でポケモンGo専用マシンであるiPhone5につなぐ、という方法でプレーしたのである。いい年をしたおっさんがそこまでしてポケモンをやりたいのか、と思うところだが、いいのである。趣味なんだから。ジムのそばに座り込むと、やおらMacを取り出し、ケーブルを接続し。こういう姿が側からどう見えるかは知らんし、考えたくもない。

そんなことを何度か繰り返しているうち、とうとう待望のSIMが届く。子供を呼んでSIM交換を行う。子供たちは興味深そうに見えている。ここで全くつながらなければ、父親の権威が地に落ちるところだが、珍しく順調に進む。まずiPhone4SのデータをPCにバックアップ。次にiPhone5SにSIMをセットし、PCに保存したデータを使ってセットアップ。Wifiをつなげて、プロファイルを設定。拍子抜けするほど順調に動く。子供たちがこの様子をみて
「電子機器の乗り換えというのはこんなに簡単に行くものなのか」
と間違った認識をもってしまうのではないか、と心配になるほど。

こうした経緯で長年ちゃんと動いてくれたiPhone4Sは眠りにつき、私はiPhone5Sを持ち歩くことになる。物理的に薄くて軽い。しかも全ての動作が軽い。5も早いと思ったが5Sはさらに早い。もう一つ驚いたのはTouch IDの便利さである。これまでアンロックの時にはパスコードをえっちらおっちら入力していたが、それが触るだけでOK。もちろんこの機能を知っていたが、自分で使ってみると驚くほど便利。この機種が発売されたのは4年前。私は世間から4年遅れて新技術の便利さに目覚めたわけだ。
そして
この気づきは、MacBookAir後継機種の選択に微妙な影を落としつつある。先ほど引用したように、WWDCで新MacBookが発表されたときは「これで決まり」と考えていた。しかしMacBookにはTouch IDがない。そしてTouch IDを使おうと思えばMac Book Proを選ぶ必要があるのだ。

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