チンピラとエンロン
2006-01-20 07:18
また、事件の性質について、「(巨額不正会計事件を起こし経営破綻(はたん)した)エンロンとはまったく違う」と指摘。半導体や鉄鋼、自動車、家電製品の製造業が主要産業である日本において、ライブドアは「刺激的だが、小さな一部分を占めるにすぎない」とした上で、「今回の事件は、エンロンと比べるよりもむしろ、(「カリスマ主婦」と人気を集めながら株式のインサイダー取引にからむ偽証罪で服役した)マーサ・スチュワート事件と比較されるべきものだろう」
海外メディア、東証酷評 ライブドアショックより、英紙タイムズのコメント
全く同感だ。しかしながら二つ述べておきたい。
その1:マーサスチュワートについて詳しく知っているわけではない。しかしマーサと比べたとき、あまりに堀江がチンピラっぽく下品なのはいかなることか。
その2:マスメディアは何故堀江をマーサスチュワートのようにではなく、エンロンのように扱うのか。部外者の立場から見ると
「詐欺師まがいのチンピラが危うい橋を渡り金をもうけました。しかし年貢のおさめどきがやってきました」
以外の何物でもない。しかしそれに対して持ち上げる、にせよ、落とすにせよメディアの扱い方はちょっと常軌を逸している。
もっと信じられないのは、ギャンブルとして割り切る以外にライブドアの株を買う人間がいるという事実だ。
ちなみに東証に関して
「突然、誰も株を売ることができなくなり、大混乱に陥った。寛容に表現しても、東証のPRとしてはよろしくない。公平に表現するなら、まったくもってばかげている」
というコメントも全く同感。富士通にシステムを作らせたのがまずかったか。あるいは東証側の設計能力のなさか。いずれにせよ「まったく馬鹿げている」以外のなんともコメントのしようがない。