嘘ニュースだけど

2006-02-16 07:35



笑ってしまった。


偽Xbox360売った男を摘発 秋葉原


なんだか本当にあってもおかしくないような話である。


日本でXbox360が全く売れていないことは解っている。発売直後に米国で品薄になったのは確からしい。マイクロソフトが販売目標を下げたことも知っている。私が知りたいのは、果たして米国で売れているのか?ということ。


今年のどこかの時点で売り出されるであろうPS3の運命とともに、将来


「こういう製品開発をやってはいけません」


の事例として紹介されるのか、あるいは成功例として紹介されるのか。


ハードの「進歩」というのは数字で表しやすい。やれポリゴン数がどうの、やれ色数がどうの、やれ影がどうのと。


そしてそういう解りやすい「ハードの進歩」と「商品性」が比例する幸せな時期というものが存在する。


しかしいつしかそれらは乖離を始める。ハードの性能をいくら進歩させても商品性があがらなくなるときが来るのだ。私見ではPS3,XBox360はその「乖離点」を見抜けなかった失敗例として歴史に名を刻むのではないかと思う。これを避ける方法は、ゲームのルールを変えてしまう-つまり新しい使われ方を発明することだ。任天堂は次世代機でそれを目指している。そしてその戦略はDSでは少なくとも成功を収めた。PS2をこんなに小型にしましたー(つまり乖離点を見抜けずただハードを進化させた)のPSPより遥かに売れているのだ。


PCについても同じようなことが何度も言われている。やれ個人ユースに16ビットはいらない。32ビットはいらない、とずいぶん聞かされたが未だにハードは進化を続けている。


これにはPCの利用方法がハードの進歩にあわせて(どちらが先でどちらが後かは知らんが)変化してきたためだと思われる。例えばテキスト文章作るだけだったら、とっくの昔に「乖離点」を通過しているわけだ。(さすがにMacintosh SEでは文書作成もストレスがたまったが)しかし動画を扱い、あるいは巨大なDTP作業を行う、、というとまだまだパワーが必要になる。Quicktimeが発表される前は、PCで動画をがりがり使う、なんてことは考えもしなかったが。


というわけで最近やたらと動画をエンコードしている私は計算機パワーの信奉者になりつつある。小型でCore Duoが載ったMacが発売されたら、衝動買いするかもしれん。いや、私は貧乏なのだ。落ち着け落ち着け。